嘴から尾の先まで約7㎝
高さ約6㎝
1650年代か
1660〜70年代の
所謂古九谷様式の時代には、
香合などの蓋モノの優品が散見できますが、
それらの鳥型香合は
全体の形で鳥を表して
羽根などの仔細は絵付けによって表現されています。
この作品は
一枚一枚の羽根を凹凸によって表した
より手の込んだ優れた造形です。
初期伊万里から古九谷様式への過渡期
1650年代の作品でしょう。
胸の辺りの羽根は細かく
胴体部分の羽根は長め、
尾羽の羽根はシューっと長くエレガントです。
良く見ると
首元にも羽根の表現が施されています。
深く刻まれた凹凸に濃い瑠璃釉が溜まり
流れて白く残った凸部分の古い時代特有の優しい肌が
柔らかな羽根を見事に表現しています。
ミュージアムピースと言っても
決して過言ではない逸品。
箱には「瑠璃雀」とありますが
ピンと立った長い尾羽などから
鶺鴒かと思われます。
日本書記にも現れる
太古の昔から、日本には親しい鳥の鶺鴒。
そういえば、
初期伊万里や藍九谷にも
頻繁に描かれていますね。
嘴に小キズ
左の羽の先にも小キズ
他にも画像のようなキズがございます。
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