紙本墨画
本紙 75 ×30,4㎝
軸装 154 ×33,4㎝
狩野雅信（ただのぶ）
弘化3（1823）～明治13（1880）
木挽町狩野派最後の絵師です。
号/勝川院
狩野芳崖・橋本雅邦の師にあたります。
このお二人は明治の日本を代表する画家ですね。
細長い紙に薄墨で円を抜き
涅槃図を描いています。
横たわるお釈迦様。
眠っているようなお顔。
古い涅槃図では
天から雲に乗って急いでやってくる姿で描かれる摩耶夫人も
ここでは、わが子の傍らで涙しています。
静かな涅槃図です。
向かって左下には
ムカデと小鳥が描かれています。
小鳥は釈迦を見つめています。
悲しみに暮れる生き物達の中、
表情を持たない生き物の姿が
見る者の胸の奥の悲しみに静かに訴えます。
円相の下に落款が書かれ
お洒落な画面。
大切な方を偲ぶ日に。
上下の一文字に野毛の入った料紙中廻しは唐花菱箔押し
天地は雲に蝙蝠の唐紙。
本紙に少しの折れ
表具に多少の汚れ、傷みがございます。
左軸先そばの唐紙に5mmほど色の抜けた部分がございます。
真筆保証時代箱付
¥125,000
消費税・送料別
2月の残りの営業日は、
27日(水)・28日(木)・29日(金)
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