足袋は大野屋、新富形 | 骨董水妖◇美術品は美術館で見るよりおうちで使う方がずっと楽しい!◇

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江戸時代の古伊万里、超絶技巧の時代蒔絵の重箱、美術館で見た有名な絵師の絵画など、ハイクラスの古美術品が、とってもリーズナブルに買えるお店です。

 

 

届きました。

大野屋総本店さんの新しい足袋!

 

 

以前、TVの情報番組で

歌舞伎役者さんのほとんどは、こちらのお店で足袋を誂えていると知って

二年前に初めてお願いしてみました。

 

大野屋総本店さんは、銀座のそばの新富町にあるので

こちらの足袋は《新富形》っていうんですって。

 

 

 

まずお店にお伺いして、足のサイズを測っていただきます。

 

一週間ほどで試作品が届きます。

 

それを、履いて→洗って→乾かす。

を三回繰り返し

足に合うか確認します。

 

きつかったり、不都合があれば修正してもらいます。

 

で、自分にぴったりな足袋を本縫いしていただきます。

 

 

最初は5足で2万円(税、送料別)。

一番最初の試作品はカウントされないので

試作品も入れると6足です。

完全オーダーにしては、高くありません。

 

とても良い生地で、汚れも落ちやすいんです。

 

 

 

大野屋総本店さんのお客様は踊り関係の方が多いそうで

 

ものすごーく、きっちりぴったりに作ることを勧めてくださいます。

(私のお店の一本南の通りには、人間国宝の踊りの井上八千代さんのお稽古場兼お住まいがありますが、井上八千代さんもこちらのお店の足袋を愛用なさっている、と職人さんは誇らしげでした)

 

 

「(足と足袋の間に)隙間があると、カッコ悪い」

と、キッツきつに作るよう、職人さんはオシてきます。

 

初めての時は、「それが正統派かな」とピッタぴたに作っていただきましたが 

私は、長いときは24時間以上も着物を着ている時もあるので

ピッタリすぎると、段々キツくなってしまいます。


足袋で擦れて、足首にタコっぽいのができています。


どうしてもきつくて、初めて誂えた足袋は

後からコハゼを受ける糸の部分を、緩く付け替えていただきました。

 

 

 

 

 

今回、追加注文させていただくにあたってお電話すると

「何か、不都合はありませんでしたか?」とお尋ねくださるので

 

「もう少し縦に長くしてください」 とお願いしました。

 

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こんな袋に入った試作品がすぐに 届きました。

 

また「3回洗ってから、履き心地を確かめてください」とメモが添えてあります。


履く→洗う→干す×3回の後


「もう少しだけ、指の股を深く」とお願いしました。

 

 

一度その人の型を作ったら

大野屋総本店さんは

追加は一足からでも受けてくださいますが

試作品も入れて5足お願いしました。

 

2年で五足、2万円なら大満足です。

 

 

 

 

ご覧になれますか? 《すいよう》って

 

一番上のコハゼに、名前を刻み込んでくださるんです。

 

うれしい~♪

 

 

大野屋総本店さんの職人さんによると

 

足袋は《絶対手洗い》で

棕櫚のブラシで、一定方向に汚れを掻き出すようにして汚れを落とし

押して漱いで

全く脱水せずに

びしゃびしゃのまま干すこと、だそうです。

 

 

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↑ 大野屋総本店さんでは専用棕櫚ブラシを売っていますが

使ったら、棕櫚のアクが出てしまって、私は断念しました。

マーナのブラシでごしごししたり

揉んだりして、汚れを落としています。

 

 

明日から、新しい、少しゆったりの足袋が履けます。

 

嬉しい~♪

 

 

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