こんにちは、こっとりです。
レトロな雑貨屋こっとり堂の日記ブログを
ご覧いただきありがとうございます。
私は今のネットショップ「こっとり堂」を始める前も
2008年から、勤めていた会社の新規事業として
当時はまだ珍しかった「骨董を販売するネットショップ」を運営していました。
その頃から今もコンスタントに人気のある商品の一つが、振り子時計です。
アンティークや骨董というと、実際に従来の用途で使用されるのはけっこう稀で
コレクションや、ディスプレイ用として購入されることが多いのですが、
電機式ではない、機械式(ゼンマイ式)の所謂振り子時計については、
購入者が実際にお家で使用されているケースもよく見かけられます。
当店「こっとり堂」も 振り子時計に関しては、元々可動品、
もしくはオーバーホールしたうえで販売していますので、即、実用が可能です。
今の時計と比べれば、「コチコチコチコチ」や「ボーンボーン」という音は
かなり耳障りかもしれませんが、慣れると心地よい音色です。
もっとも私たちの世代には、耳から入る懐かしさというのもあるのかもしれませんが…。![]()

さて、そんな中、もう10年以上前のことです。
過去に掛け時計を購入していただいたお客様から
「時計が動かない」というクレイムをいただきました。
故障かなと思って、よくよく聞いてみると、納品当初から
「コチコチ音はするが、すぐ止まってしまうので、
今まであきらめて放っておいた。」ということでした。
念のために「付属していた振り子(錘)は吊るしていただいてますか?」
と尋ねたところ、
振り子部屋の存在をご存じなかったらしく、錘(オモリ)を下げておられなかったのです。
これには当方も少々驚いて、ゼンマイの巻き方から、
最後は振り子の振り方まで、あらためて説明することにいたしました。
私の認識では、このような時計を買われるお客様は、
すべて扱い方もご存じなうえで、懐かしさから購入されるのだとばかり思っていました。
ところが、実際にはデジタル世代の全然若いお客様が、アナログな雰囲気に
魅力を感じて買われるというケースも多々あるということを初めて実感しました。
たしかに、昭和40年代前半生まれの私にとっては、振子時計は
古いながらも子供のころにはまだ馴染みのある品でした。
木製でこそなかったですが、家の柱には振り子時計がかかり、
ときどきお手伝いとしてゼンマイを巻いていた記憶がうっすらとあります。
だからこそ、ある程度の扱い方は常識として皆が知ってるものだと
勘違いしてしまっていたようです。
このことをきっかけに、
その後時計のご購入者には、基本的な扱い方をメールや書類でご案内するようにしています。
こちらのブログでも記事のネタとして載せておきましょう。![]()
●時計のゼンマイは、文字盤の穴に付属の鉤を差し込んで巻きます。
先ず、(側面のロックを外して)文字盤の硝子蓋を開けてください。

文字盤の右の穴は左回り、左は右回りに回して巻いてください。
(つまり両方とも正面から見て内側に向かって巻くことになります。)

ゼンマイはいっぱいに巻くと重たくなって巻けなくなります。
重たく感じたというところで止めてもらって結構です。
左右で巻く回数が異なるのは問題ありません。
一般的に右が時計自体のゼンマイ。左は鐘を撞くゼンマイです。
(※稀にどちらも同じ左巻きという時計がありますので、注意してください。
そっと力を入れて、片方向に回らないなと感じたら、逆方向にもそっと回して確認してください。)
●付属する振り子(錘)は、先ず時計を壁に掛けて、
真っ直ぐ立った状態にしてから吊るすようにしてください。
振り子部屋の蓋を開けて、見えている鉤状の針金に振り子を吊るしていただき、
左右に大きく振ってください。
●錘(オモリ)の下の小さなネジは、振り子の振れる速さを調節するためのものです。
時計の進み具合で調節してください。
ネジを回して上まで上げるほど速くなり、下に下げるほど遅く振れます。

●時刻合わせは、直接針を手で回して行います。文字通り時計回りで、あまり乱暴にせずゆっくり回してください。

●鐘が鳴る回数が短針の指す時刻と合っていない場合は、
以下の方法のいずれかで調整します。
【①アナログな方法】
先ず長針を回して12時のところを通過させてください。
そのときに何度か鐘を撞きますので、鳴る回数が今の時刻の数になるまで、
何回か長針を回して12時を通過させる作業を繰り返し、
その後で短針を今の時間に合わせてください。
【②少しハイテクな方法】
前面の蓋を開けて、振り子部屋の左側に下がっている針金
(振子を掛けるのとは別に1本下がっています。)にそっと手で触れていただく。
(※かなり古い時計、おそらく大正時代以前の時計にはこの針金はありません。①の方法を使ってください)
針金を触れる毎に時計は鐘を突きます。
その鐘の数が1回から12回まで12パターンで1周しますので、
今の時刻の打つ回数と合うまで何度か鐘を鳴らして調整するという方法です。
※時計の種類によって、針金の先に円盤がついていますが、ただの尖った針金であることのほうが多いです。
●ゼンマイをいっぱいに巻いておくと、時計は数日(およそ1週間ほど。比較的新しいものでは2週間ほどのものもあり。)
動きます。
●古い時計ですので、現代の品ほど精巧ではありません。個体差はありますが、
1日づつ多少時間の誤差はでるかと思われますが、ご容赦いただきマメに調整してください。
ざっとこんな感じです。
最近は黒電話(ダイヤル電話)をどう使うのか分からない人も多いとか。
なるほど、そういう時代ですもんね。
私も無駄に長く生きてるってだけのことですよね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
レトロな雑貨屋こっとり堂
※記載したマニュアルは、ごく一般的なものです。個体によって異なる場合がありますのでご注意ください。



