M先輩と知り合い、しばらく経った頃。
雑誌でまたしても攻略法が掲載された。
当時は今のようにインターネットがまだまだ普及しておらず、また
自分が使える環境ではなかった事もあり、攻略法は雑誌or知り合いからの連絡のみ。
その機種は…コア(岡崎産業)
変則打ちはもちろん、ハサミ打ちでも小役が複合で揃ってしまうというモノだった。
雑誌から得た手順を元に自宅近くのパチ屋へ向かうも、既に対策済み。
あちこちに張り紙があって、シマをウロついただけで店員が近寄ってくる状態。
ちょうどその時にM先輩から電話。
「店調べたから、明日にでも人数連れて攻めよか」
とりあえず自宅周辺の状況を伝え、プチ遠征という事になった。
そして次の日。
俺と弟、M先輩、M先輩の知り合いプロ2人の合計5人の遠征部隊を結成。
俺の自宅から高速で30分程の店に集まり、ネタ打ちの始まりとなった。
いざ開店し、客同士の取り合いになるかと思いきや、シマに急いだのは俺らのみ。
遅れて常連とおぼしき数人が打ち始めただけで、攻略法の真偽が心配になる程だった。
ただ、その異様な光景に店員が怪訝な表情だったのは今でも覚えている。
そして順調に出玉を増やしていったのだが、これが思いもよらない出来事に発展した。
確か、昼過ぎだったろうか。時刻にして14時前後だったと思う。
いかにもヤンキーっぽい風貌の奴が、何やらM先輩に話しかけてきた。
「どうせ手順教えろとかちゃうんかいや」
俺はそう思っていたが、そんな生易しいものではなかった…。