ジローと別れて | 風の坂道 another side

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そのときどきのことや気持ち

ジローとお別れして数日 

 

ほんとのお別れには10日くらいかかるのだそうが

 

発症した日を含めずの5日間療養と教わった通り6日目に出勤

 

熱は下がっておりのどの痛みもほぼなく ただ嗅覚が・・よわよわな感じ

 

治るのかな・・嗅覚に関しては友人は一ヶ月くらいかかったと言っていた

 

驚いたのはとても仲の良い同僚(今は別の勤務地にいる)が

 

ほぼ同じ時期に罹患していたこと 彼女からのメールで知った

 

「どんだけ仲良しーー」と病のなかちょっと笑ってしまった

 

私より若い分だけ後遺症もいろいろあるみたい 早く治ってまた会いたい

 

 

 

療養中、「気を遣う」とか「気をまわす」とか

 

そういったものの対極にいる私の家族が

 

めずらしく「何か買うものありますか」とLINEしてきた

 

冷蔵庫など家のモノにあまり触れたくなかったので

 

「すぐ食べられるパンなど嬉しいです」と返信した

 

水分系は常備してあるが手をかけずに食べられるものがほしかった

 

一時間後「テーブルの上にパン置きました」と嬉しいLINE

 

お腹なんか空いてないけど何か食べなくちゃ・・・

 

あんぱんかな クリームパンかな 

 

しばらく甘いものを控えていたのでこんなときでも期待してしまう

 

手袋&マスクしてキッチンへ・・テーブルの上を見て絶句した

 

🍞🍞  食パン二袋

 

こういう展開は想定外だったが「やっぱりやってくれるなあ」と改めて思う

 

ある意味期待を裏切らないガッカリさだ

 

このままかじったら口の中がボソボソになりそうだし

 

この体調で焼いたりもしたくないし あきらめて水分のみ摂って寝た

 

翌朝家族からLINE「気に入らなかったですか?」

 

「今は食パンは無理かもしれません」穏便に返信

 

「ほかに何がいいですか?」

 

以前、扁桃炎でのどが焼けそうに痛かった時

 

コンビニのおにぎりで海苔が分かれてパリパリしてるやつを買ってきてくれて

 

中のご飯と具だけをお箸で食べたことを思い出した

 

「海苔がパリパリしてないおにぎりとか・・」

 

「了解」

 

しばらくしてテーブルの上には

 

「いくらのおにぎり」が3つ

 

確かに海苔はやわらかかったが「いくら」という選択の微妙さと

 

「3つ同じもの」という不可思議な現実に 下がりかけた熱が上がっていきそうだった 

 

私もしかして嫌われているのかも? まあ好かれているとは思っていないが

 

この家族はこういった話に事欠かないので もう仕方ないんだろうな

 

「今度はどうですか」気にはしているみたい

 

「美味しそうです」「ありがとう」返信して部屋へ持ち帰った

 

「また出かけるので何か買ってきますか?」またLINE

 

もう直接言うしかないっしょ とにかく何か食べたい

 

「カステラ系とかあんぱんとかクリームパンとかお願いします!」

 

「了解」  よし今度は期待できるかな

 

家族帰宅「ごめんなさい」「忘れました」「今から買いに行きます」

 

「行かなくて大丈夫です」「ありがとう」・・まさかのオチ

 

 

 

翌日熱も下がったのでシャワーを浴び マスクを二重にしてコンビニへ

 

5日目だからお許しください 10分間の外出 

 

保菌者ではありますが咳も出ていないし 買ったもの以外触ってません

 

クリームパンが美味しかった・・・しゃけのおにぎりも美味しかった

 

キッチンや食器を使いたくないので カップに入ったお茶漬けみたいなものも買った

 

 

 

他人に(家族だけど)期待してはいけない 

 

すべて自分で何とかしなくては・・と実感した療養期間だった(しみじみ)