この動物たちの共通点は? | ヴァイオリン&ヴィオラ教室@大岡山 こつぶ音楽院

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東急大井町線・目黒線の大岡山にあるちいさなヴァイオリン教室のブログです。

こんにちは。こつぶ音楽院です。

馬、象、牛、山羊、トカゲ、

クジラ、白蝶貝、アワビ…?

これらの動物たちの名前を見て、
ピンと来た方も
いらっしゃるでしょうか。

これは、
ヴァイオリンの弓の
パーツの素材として
使われることのある動物です。

弓は大部分が
スティック状の木で出来ていますが、

スティックに使われる木は、
ヴァイオリンの響きに大きく影響し、
弓の価値を決める
とても重要な部分です。

大切な木を守るためのパーツの他、
毛を張るためのパーツや
芸術的な装飾として

上記の動物の一部が

使われることがあります。

弓の毛には馬のしっぽ、

弓先のチップには
馬の骨や象牙、マンモスの牙など

弓のグリップには
牛皮やトカゲ皮、山羊皮など、

グリップの先にあるラッピングには
クジラのひげ、

毛箱(フロッグ)部分の
「パールアイ」と呼ばれる装飾には
白蝶貝、アワビ、真珠…その他の貝殻、

といった具合です。

もちろん、必ずしもどの弓にも
上記の動物の素材が全て
使われているわけではありません。

多くの弓のラッピングは金属ですから
クジラのひげのラッピングの弓は
なかなか見かけられませんし、

楽器によっては
チップやパールアイには
プラスチック、

グリップには
合皮なども使われたりもします。

それでも、

弓には意外と
動物の力を借りたパーツが多い
ということを知ると、

楽器が経てきた歴史の長さを

音の中に聴くような気がします。

 

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