こんにちは。こつぶ音楽院です。
ヴァイオリンなどの
弦楽器の譜面では、
「con sordino(弱音器をつけて)」という
指示が表記されていることがあります。
その指示のあるところから、
「senza sordino(弱音器なしで)」
という指示があるところまでは、
弱音器を駒のところに
装着して演奏をします。
駒の振動が抑えられるため、
音量も弱くなりますが、
音色がくぐもったような、
切ないような、
思い出の中の音のような、
なんとも言えない
響きの効果の方が
印象に残るでしょう。
そのような効果の特徴もあって、
オーケストラ作品で初めて
弱音器に触れるという方は
多いかと思うのですが、
有名な曲では、
ドヴォルザークの
交響曲第9番「新世界より」の第2楽章を
思い浮かべる方も多いかも知れません。
他の様々な曲の中では、
ほんの一部分に、
その音色の効果を目的として
「弱音器をつけて」の指示が
出てくることもあります。
弱音器は、今は
様々な種類のものがあり、
音色へのこだわりや
装着と取り外しのしやすさで
選ぶことができます。
音色を創る楽しさも
ヴァイオリンならではの愉しみです。
こつぶ音楽院