ヴァイオリン&ヴィオラ教室@大岡山 こつぶ音楽院

ヴァイオリン&ヴィオラ教室@大岡山 こつぶ音楽院

東急大井町線・目黒線の大岡山にあるちいさなヴァイオリン教室のブログです。

こんにちは。こつぶ音楽院です。

ヴァイオリンなどの
弦楽器の譜面では、
「con sordino(弱音器をつけて)」という
指示が表記されていることがあります。

その指示のあるところから、
「senza sordino(弱音器なしで)」
という指示があるところまでは、

弱音器を駒のところに
装着して演奏をします。

駒の振動が抑えられるため、
音量も弱くなりますが、

音色がくぐもったような、
切ないような、
思い出の中の音のような、

なんとも言えない

響きの効果の方が
印象に残るでしょう。

そのような効果の特徴もあって、
オーケストラ作品で初めて
弱音器に触れるという方は
多いかと思うのですが、

有名な曲では、
ドヴォルザークの
交響曲第9番「新世界より」の第2楽章を
思い浮かべる方も多いかも知れません。

他の様々な曲の中では、
ほんの一部分に、

その音色の効果を目的として

 

「弱音器をつけて」の指示が
出てくることもあります。

弱音器は、今は
様々な種類のものがあり、

音色へのこだわりや
装着と取り外しのしやすさで
選ぶことができます。

音色を創る楽しさも
ヴァイオリンならではの愉しみです。
 

ヴァイオリンとヴィオラの音楽教室
こつぶ音楽院

こんにちは。こつぶ音楽院です。

ヴァイオリンを上達するために
作られたエチュード(練習曲)には、

初心者から上級者それぞれの
人々に向けた
様々な作品があります。

各々の曲に上達への意図や
ヒントが盛り込まれているので

弾く時は、練習曲の目的を
考えて弾くことが大事です。

一見すると
同じリズムの羅列に見えるような
曲であっても、

音のつながりや
背景に広がる和声を感じて
その構成を楽譜から読み取る力を
つけていくと、

練習曲も立派な楽曲であることが
実感できます。

レッスンでは、

始めは、楽譜を絵画のように
眺めてみることから
楽譜から読み取れることを
少しずつ増やしていきます。

練習曲であっても、
楽曲として音楽的な表現に
取り組むことによって、

ヴァイオリンの演奏は
より自由で自在なものに
なっていくのです。
 

ヴァイオリンとヴィオラの音楽教室
こつぶ音楽院

こんにちは。こつぶ音楽院です。

6月29日は、アメリカの作曲家、
ルロイ・アンダーソン(Leroy Anderson、1908年-1975年)
の誕生日です。

アンダーソンは、
音楽の才能とともに、

ハーバード大学で学び
言語学の研究もするなど、
学才の豊かな人でした。

第二次世界大戦の後、
ボストン・ポップスオーケストラの
指揮者だったアーサー・フィードラーに
作曲家としての才能を見出され、

作曲家として
シンコペーテッドクロック、
ブルータンゴなど、
多くの作品を発表します。

軽やかさと
時に斬新な仕掛けで
聴き手を楽しませる音楽は、
瞬く間に人気を集めました。

フィードルファードルや、
ジャズピチカート、
プリンク、プランク、プルンクなど、

弦楽器ならではの奏法や
その特徴を面白く活かして
ヴァイオリンが大活躍する
作品もあります。
 

セピア色を帯びたような、

ひと昔前の時代を

感じさせるポップな音楽で


ヴァイオリンを楽しんでみるのも
面白いかも知れません。
 

ヴァイオリンとヴィオラの音楽教室
こつぶ音楽院

こんにちは。こつぶ音楽院です。

昨日は夏至を迎えましたが
季節を先取りしたような
暑い陽射しが続くこの頃です。

夏至というと、
メンデスゾーン作曲の
「夏の夜の夢」が思い浮かびます。

メンデルスゾーン(Jakob Ludwig Felix Mendelssohn Bartholdy,
1809年-1847年)は、
シェイクスピアの戯曲
「夏の夜の夢」を題材にして、

17才のときに
序曲(op.21、1826年)を作曲し、
 
後に、劇に付随する音楽(op.61、1843年)
を作曲しました。

序曲では、
冒頭で木管楽器の響きが
神秘的な和音となって響いた後、

森の中で騒がしく動き回る
妖精たちの様子が

ヴァイオリンパートの合奏で
弱音の細かいパッセージによって
表現されています。

物語から妖精が
飛び出してきたような
臨場感です。

楽器の特性を活かした
様々な表現方法を

様々な楽曲で経験できるのも
ヴァイオリンの面白さです。

 

 

 

ヴァイオリンとヴィオラの音楽教室
こつぶ音楽院

こんにちは。こつぶ音楽院です。

旋律を弾くときに、
音と音をなめらかに繋げることを
「スラー」と言い、

楽譜では、
つなげる音の音符の
上もしくは下側に

スラーの始まる音から
終わる音に至る
弧のような線で
示されます。

スラーのついた音の範囲は、
音と音が切れないように
なめらかに繋げて弾きますが、

ヴァイオリンなどの弦楽器では、
スラーの間は、
弓を動かす方向は同じままにして
繋げて弾きます。

弓の動かし方で
物理的に「スラー」を感じられるのは
弦楽器ならではの

面白さです。

 

ピアノや歌、

擦弦楽器以外の楽器で

スラーの表現を考える時にも

大いに参考になります。

 

レッスンでは、

多様な音型でのスラーの奏法を

学んでいきますが、

 

ヴァイオリンの奏法の

面白さに気がつくことで、

 

音楽の楽しみは

より充実したものとなるようです。

 

ヴァイオリンとヴィオラの音楽教室
こつぶ音楽院