こちらは12月9日の昼下がりです。2日続けて雨のViennaとなりました。傘ないのだけど、濡れながら歩く、これが基本ですね。そうなんですか?そうなんです。
音楽主体の生活をしていると、とても幸せです。いまがまさにそう。時間をすべて音楽に捧げている。一瞬これでいいのだろうと錯覚してしまう。本当に音楽だけでいいのだろうか?そんなことも考えた昨夜でした。また、雨の中、そんなこと考えはじめてしまったものだから、暗い曲がまた生まれてしまいましたよ。
音楽と生活、音楽と経済、このバランスが来年からうまくとっていけるといいなと思います。とっていけるといいなではなくて、とっていくのです。
11月24日 「外の国にて」
11月25日 「あせり」
11月26日 「たゆたふ」
11月27日 「まどろむ」
11月28日 「古都の夜明け」(30日に仕上がり)(with violin)
11月29日 「Dancing Gasse」(30日作曲)
11月30日 「馬車」(30日作曲)(with ....violin??any inst.)
12月1日 「小さな灯」
12月2日 「そして今」
12月3日 「双重」(4日作曲)(with Violin or any inst.)
12月4日 「灰色の街」
12月5日 「路面電車」
12月6日 「ケルントナー通り」(with Cello)
12月7日 「冷たい夜」
12月8日 「月に焦がれて」 (7日作曲)
12月9日 「Viennaを想ふ」(with Piano) (8日作曲)
12月10日 「Energy」(8日作曲)
12月11日 「ひとつの終わり」(9日作曲)
18曲。ストックが2曲できた。
最後の日とか、チケットの手配などで忙しいだろうから、このペースを維持しておいたほうがいいのかなと。
来年の2月のライブの告知は届いておりますか?
早くも、申し込みを多数いただいているようでありがとうございます。私はウィーンにいるため、IBOKさんにお願いして扱ってもらっております。どうぞよろしくお願いいたします。
また話は戻って、今日の本題。
音楽と生活のバランス。
「ひとつの終わり」という曲を書きながら、演奏しながら一晩また考えてしまった。いまここにいる状態のような、人恋しさなどを一生持ち続けて音楽のエネルギーに変えていくのだろうか?なんといえばいいのだろう、24時間、心を「鷲掴み」されている状態なんですよね。
寝ると変な夢をみてしまう。
起きると寒いしまた心が苦しい感じ?
この街に慣れたころから急に襲ってきた感覚。
なんだろう。
食事も問題ないし、日本語も、たまにだけど話せる。
言葉が通じなくても、特にいまのところ不都合は感じていない。ではなんでだろう。
そのなんで?を一晩考えてしまった。
起きていたので、「ひとつの終わり」が最後まで書けました。
結果オーライですね。
あと15日くらいある。
今晩は、ウィーン市民音楽大学を見学しにいってまいります。
ウィーンの雨、私は好きです。
もともと東京でも雨は好き。自分の周りについてしまういろいろなものを洗い流してくれる気がして。心の洗濯。
■軽く楽曲説明
「外の国にて」
ウィーンに着いたときの、右も左もわからない夜に書いた作品。あぁ、外国にきたんだなという実感を曲にした。
「あせり」
人との待ち合わせがあるのに、昼寝してしまった自分。偶然友人からの携帯電話が鳴り起こされる。いそげ、自分。そんなあわてている感じの曲。
「たゆたふ」
ウィーンの街並みをのんびりと歩いているときの心境。私は空気。ここViennaの空気。
「まどろむ」
近所のスコティッシュバーにいってビールを飲んだあとに書いた曲。ほろ酔いに酔っ払ってるときに、何をかいたのやら。
「古都の夜明け」(30日に仕上がり)(with violin)
早朝にウィーンの中心部を散歩した印象。
冷たい空気の中、まだ観光客がいない中、一人歩く、石畳を。
「Dancing Gasse」(30日作曲)
部屋のそばの通り道。落ち葉が風で踊っている。踊る小径。散歩にきた犬が3匹戯れている。それをベンチに座ってみていたときの曲。
「馬車」(30日作曲)(with ....violin??any inst.)
ウィーンの街中には馬車が走っている。乗ったことはないけれど。アニメの赤毛のアンを思い出した。この馬車にのって、どこか遠くにいきたいなと。どこにいくのだろう、私の人生は。そんな思いで書いた曲。
「小さな灯」
だんだんと心が寂しくなっているときに、一本の電話がかかってきた。友人からだった。たったそれだけのことで、心に小さな灯りがともった。そのときの曲。
「そして今」
自分の中の想いというのは、変わらないのだなと。私の想いは永遠に続いていく。今も、これから先も。
「双重」(4日作曲)(with Violin or any inst.)
自分の心に素直になれば、心の枷をはずして思いきり羽ばたかせてみたい。音楽と自分、自分と相手。現実はそうはいかないけれど。
「灰色の街」
友人たちを見送ったあとの、また独りになる心象風景。石でできているこのViennaの街。このときは灰色に感じた。
「路面電車」
私愛用の、38番の路面電車。毎日必ず乗っている。まさに乗っている時の気分を曲にした。
「ケルントナー通り」(with Cello)
週末でにぎわうケルントナー通り。観光客も多い。一気にウィーンが華やぐ瞬間。私の心も、その瞬間だけ華やぐ。その一瞬を書きとめてみた。
「冷たい夜」
暖房が切れてしまって、お風呂が入れなくなってしまって、そんな夜を過ごしながら書いた曲。まさにタイトルそのまま。
「月に焦がれて」 (7日作曲)
今自分の見ている月は、あの人もみているのだろうか・・・。月はいいなと。月は、私も、あなたも同時にみることができるから。
「Viennaを想ふ」(with Piano) (8日作曲)
滞在2週間を過ぎて感じたViennaという街の印象。人の優しさには感動を覚えました。老若男女問わず、すべての人が親切です。ピアノと箏だから、だせる味わいです。
「Energy」(8日作曲)
生きるということ、生きるという力はどこからくるのか。私のエネルギーはどこからやってくるのだろうか。自分の中からなのか、周りから与えてもらっているのか。作り終わって思ったこと。これは・・・韓国ドラマの「チャングムの誓い」の挿入曲じゃないのか?と。いや、違うことを信じたい。
12月11日 「ひとつの終わり」(9日作曲)
これも夜中に書いてしまった曲。人生にはいろいろなことがある。すべてのことがその中で始まり、すべてのことが終わっていく。そのありとあらゆる中で、また一つ、私の中で終わったものがあるのだろうか。