2020年もあとわずかとなりました
今年は今までにない時間を過ごす中で
新しい絵本や本に出会ったり
以前読んだものを
本棚から取り出して読み返す機会が
いつもより多かったように思います
今年読んだ本の中から
心に残ったものをもう少し
紹介させていただきます
まずは絵本から
「くるみのなかには」の中に
くるみのなかは
ちいさなちいさなおじいさんとおばあさんのいえ
という場面がありますが
このおじいさんとおばあさんが
くるみの家にたどり着くまでのお話が
『ちいさなふたりのいえさがし』
で描かれています
ふたりが作る
いちごやすいか、りんごの家が
どれも本当に小さくてカラフルで
細々したところも面白くて
見入ってしまいます
結局…
いちごは腐るし
すいかは割れるし
りんごは木から落ちるし…
どれも大失敗なんですけどね
こういう情景は私の中で
子どもの頃からずっと
憧れそのものです
おじいさんとおばあさんの
失敗を苦にしない前向きさも
微笑ましくて素敵
世の中には
難しい内容の絵本も多いけれど
子どもの心で
この絵本が格別心に残りました
次もまた月刊本
「月刊たくさんのふしぎ
トナカイに生かされて
シベリアの遊牧民ネネツ」
長倉洋海 写真・文
どちらも本屋さんで
ビビビっときて
手にした2冊の絵本です
私の中では「ヘラジカ…」の延長線上にありました
ネネツ遊牧民は
極北の地でトナカイの群れを追い
食べ物、衣服や靴
テント…と
暮らしに必要なものを
自分たちで作り出して生活しています
手づくりの伝統的な服が美しい
赤いほっぺも可愛らしい(▰˘◡˘▰)
トナカイを家族のように可愛がる
ネネツの人々
そんなトナカイを食し
さらにトナカイから作り出されるものは一切の無駄がなく
大量生産されたものとは異なり
それぞれ作った人の個性や愛情が感じられる
このコロナ禍の生活の中だからこそ
心に響くものが私はある
と思います
そしてヘラジカの星野道夫さんの流れで
読み返した2冊も
何倍も心に届く言葉があり
その言葉をノートに書き留めずにはいられませんでした
例えば
「寒さが人の気持ちを暖かくする。
遠く離れていることが、人と人の心を近づけるんだ」
部分引用しにくいのですが
「もうひとつの時間」と
「旅をする木」の章は何度も読み返しています
小説です
川越という小説の舞台
活版印刷
昔のものを大切にする視点と
新しいものを取り入れる視点
小さな活版印刷所「三日月堂」には今日も悩みを抱えたお客がやってくる。店主の弓子が活字を拾い、丁寧に刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった想い…
シリーズ2冊目の
“ちょうちょうの朗読会”という話で
あまんきみこさんの
「車のいろは空のいろ」の「すずかけ通り三丁目」が
朗読の題材として取り上げられていて
あまりのタイミングにドキン♡
それに関わる人たちの現在過去未来
人と人との出会いと心模様
優しい気持ちに包まれ
電車の中で
ちょっと泣きそうになったり…
書くこと
読むこと
ひいては生きることの本質に触れて
ああそうだ!と腑に落ちたり
たまに出会える
“読み終わるのがもったいない”
シリーズ本です
そういえば昨年読んだ「あずかりやさん」シリーズもポプラ文庫でしたっけ
そして
今年のシメはこれです
「大人になるっておもしろい?」
清水真砂子 著
岩波ジュニア新書
いつもブログから
絵本への熱い思いと
人に対するあたたかい思いを感じさせていただいている絵本講師さんです
この本は付箋だらけになって
しばらく私のバッグの中で
行動を共にしていました
私が特に響いたのは
第3信ひとりでいるっていけないこと?
第6信ルールとモラルがぶつかったら
私がその時
モヤモヤと抱えていたことに
心に沁みる助言をしてくれました
岩波ジュニア新書から出ていますが
大人が読んでも
いや…大人が読んでこそ
“わかる” “心に響く” “気づける”のかもしれません
まだまだ絵本や本のおしゃべりは
つきないのですが
この辺で・・・
今年も
ブログを通した
あたたかな出会いと交流に
感謝感謝の1年でした
みなさんのブログに
何度も励ましていただきました
ここは
わたしが私らしくいられる
大切な場所です
来年もどうぞよろしくお願いします
よいお年をお迎えください•*¨*•.¸¸♪
「ちいさなふたりのいえさがし」と
「たくさんのふしぎ
トナカイに生かされて」は
ハードカバー化されますように♬