当ブログでは、
マスコミ業界で働く
コティマム&ジェイソン夫婦が、
業界"ナイショ話”と共に
「言葉の使い方」や
知ると面白い「なるほどネタ」を
プロ視点でお届けします
【登場人物】
こんにちは
夫のジェイソンです
前回↓の
続き、
【撮影現場での会話】
をご紹介します
登場人物は
ディレクター(以下D)
AD(以下AD)
カメラマン(以下CAM)
シーン1:撮影準備
D
『では、
ブツ撮り【注:商品撮影】します。
きょうはラーメンです。
バックライトガーン当てて、
湯気もくもく、
シズル感たっぷりでおねがいしゃす。』
CAM
『撮影のケツ【注:デッドタイム】は?』
AD
『てっぺん【注:12時】は
お店が忙しいので
13時からイチエッチハン(1H半)
【注:1時間30分】お店から
お時間いただきました。』
CAM
『箸上げ【注:麺を箸であげる】誰やる?』
AD
『自分やります。』
D
『じゃ、まずは、ベッチン
【注:テーブルクロスのようなもの】
何色にしよか。』
AD
『赤色どすか?』
D
『ありがちだな。ラーメンならシックな
黒がいいかな。黒にしよう。』
『のぞき【注:位置決めなど】やるから、
ダミーの器と箸借りてきて。』
CAM
『じゃそこにダミーの器を置いて』
AD
(置く)
CAM
『もうちょい•••
カミ【注:上手、右のこと】、
カミ、カミ、あ、いきすぎ。ちょい•••
シモ【注:下手、左のこと】
あとね、ちょい
時計【注:時計回し】、
もちょい、はいはい。おーけ。』
『あ、ごめん、ちょい
反時計【注:反時計回し】だ。』
D
『湯気お願いしますね』
CAM
『 湯気撮るには
もすこしバックライトあてようか。
バッテラ【注:バッテリーライト】
ギリまで近づけるわ。』
『じゃ、ホワイト
【注:カメラの基準の白色の値】とる。
白紙ペライチ【注:白い1枚の紙】
カメラ前に出して』
AD
『はい。どすか。』
CAM
『はいOK。
もうちょい俯瞰で撮るかぁ、
脚あげて【注:三脚の脚を伸ばす】』
『よし、じゃ本番はこの位置で。
バミッた?【注:決めた位置をマーキング】』
AD
『バミります。あ、ドラテ
【注:ドラフティングテープ】ないす。』
D
『ビニテでもガムテでもなんでもいいよ。』
シーン2:撮影本番
(ラーメン到着)
D
『あーいすねー!うまそぉ
ファーストカット(注:最初のカット)は、
ラーメン丼FF【注:全体】からの麺に
ジワズー【注:じわっとズームイン】で。』
CAM
『FFからの。。。。ズームイン
と、と、と、ここまで。』
(※カメラマンはブツ撮りの時、
小声でブツブツつぶやく人多いですw)
D
『次は、
タイト下手から上手にPAN
【注:アップめのサイズの左から右にカメラ
振って】』
CAM
『はいはい。シモからカミね(PANする)
行って来い【注:逆の動き】する?』
D
『行って来いお願いします。』
CAM
(逆PAN)
D
『次、箸上げいきます。』
AD
『一回ダミーでやります。
この変から。。。ここまで箸を上げます。』
CAM
『ほい。じゃ、やってみよう!』
AD
(箸上げ)
D
『えぇ!?へた!
プルプル揺れてるじゃねーか。
箸上げは
最初から麺をガッツリ掴んでおく。
で、上げる直前にスープにちょっと
沈めてから、うんわっ!て上げるんだよ。』
AD
『あ、そなんすか?』
D
『そんで、上げたところでキープ。
君は片手で肘が浮いてるからプルプル
するんだよ。』
『こーやって、右肘をテーブルにつけて、
左手で右手の手首を支えてやるんだ。』
CAM
『あ、ちょいまち。
もう、湯気がなくなっちゃったな。』
D
『そしたら、お店の方に
スープの差し替えお願いしてきて。
アツアツで。』
(ラーメン撮影後)
D
『この店で一番人気メニューは?』
AD
『餃子セット980円す』
D
じゃ、餃子セット
GS【注:グループショット】撮ろう。
餃子は見やすくするために
八百屋
【注:八百屋台のように斜めにすること】
にしよう。
AD
『なんかかます
【注:商品の下に何かを入れて底上げする】
感じで?』
D
『ガムテはちょっと高さ出すぎちゃうから
イタメ【注:カンペに使う厚手の紙】を
何回か 折って調整しよう』
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いかがでしたか?
割とリアルに書き出したら止まらなくて
長くなりましたw
『てっぺん』『 GS』『箸上げ』
あたりはすぐ使えますね!
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~アラフォーライター狼狽譚&たまの贅沢~」