その2「和楽器職人による箏・三絃・尺八の話」 | 箏の波 Kotonoha

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お箏の世界へようこそ!

箏の波です。

 

埼玉県三曲協会さまの研修会レポート、つづきですキラキラ

 

お箏に使われる桐の木ですが、福島県会津産の会津桐が良いとのこと。

木は、ただ植えて、育ったら切り出せばいい、というものではなく、ちゃんとお手入れが必要です。

しかし、そんな木の手入れをする木こりさんも減っているとのことで、会津桐も貴重な資源になってきているそうです。

 

このため、会津と同じ緯度で気候の似ている、アメリカのケンタッキー州からも輸入されていますが、こちらは木目が太いとのこと。

ただ、音に関しては、どちらの木がどうと言うより、職人技とのことです。

やっぱり、職人さん、すごいです。

 

一面分の甲になったら、それを鉋で削っていきます。

平らな面を削る鉋は市販されていますが、箏の表面はカーブしています。

このカーブのための鉋は、自作するしかないとのこと。

しかも、カーブに合わせて幾つもの鉋を使い分けます。

小森さんは三代目とのことで、既にお店に道具がそろっているからできるとおっしゃっていました。

全く新しく始めるには、道具を揃えるところから大変そうです。

 

そして、軽く簡単そうに削って見せてくださいますが、そのあとチャレンジしたお子様の様子を見ていると、実はものすごく固くて力がいる作業のようです。

あまりの固さに両手使いです。

お顔、ちょっと隠させていただきました。
 

綾杉彫りの実演も見せていただきましたが、細かい彫りを延々と施します。

あっ!と一ヶ所失敗してしまうと、全面削り直して一からやり直し、だそうです。

集中力と根気のいる作業ですね。

 

箏の話、まだまだ続きますウシシ

 

 

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