お箏の世界へようこそ!
箏の波です。
お待たせいたしました。
埼玉県三曲協会さまの研修会レポートです
とってもお勉強になりました
充実しすぎて、一度にご報告できません。
小出しにご紹介します
講師は、
箏:小森琴製作所、小森よしあきさん
三絃:喜久屋楽器、進藤さん
尺八:遠藤晏弘尺八工房、三代目晏弘さんと鈴匠さん
「和楽器教本 箏」と「三味線づくりー三弦師の仕事」から抜粋した、オリジナル見学用資料(全16頁!)もいただきました。
まずは、座学でそれぞれの楽器の説明から。
その後各ブースに分かれて、実演しながらの説明になりました。
両方の説明を混ぜて、楽器ごとにご報告いたします。
まずはお箏。
始めに、丸太から甲になるまでの説明がありました。
現在使われているのは桐の木です。
昔は杉や桧でも作ってみたそうですが、桐が一番!ということです。
種を植えて、箏を作れる太さになるのには30~50年かかるそうです。
切り出してから3年以上寝かせて、乾燥させ、甲づくりになります。
一本の木から、どのように切り出すのかで、普通のお箏と高級お箏の違いが現れます。
実際に丸太の断面図に、箏を輪切りにした形の模型を当てて、切り出し方を教えてくださいました。
一般的なお箏は、可能な限り無駄なく切り出します。
柾目の箏(木目が縦にまっすぐ、縞になっている箏)は、太い木を贅沢に、木目重視で切り出します。
玉杢の箏(木目がぐるぐるアーティスティックな模様を描いている箏)は魅力的で人気ですが、そんな木目の現れる木自体が、ものすごく貴重で、なおかつ削る度に表情が変わってしまうそうです。
鉋1回で、お札が飛んで行く~、との緊張感を職人さんに強いる木とのこと。
いずれにしても、木は1本1本、皆違います。同じものはありません。
同じ木から取っても、木取りの場所によって、甲は様々。
それらをいかに、音の出る楽器にしていくか。
木と対話をしながら、その木が持つ音を最大限引き出すのが職人さんなのですね。
箏の話、まだまだ続きます