ソウル近郊のりもの巡り その8 朝のラッシュに急行三昧 | せき@息抜きブログ

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交通・まちあるき・まちづくり的な独り言を、時折ボソっと。
最近は介護ネタも出てくるかも。

さてさて韓国ネタが続いていますが、まだ続きます(苦笑)。
日が明けて月曜の朝、日本では休日でしたが韓国は平日ということで、あまり見る機会のない「外国の朝ラッシュ」を見ようということで早朝からスタート。

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朝霧煙る中バスでソウル駅へ移動し、地下鉄ソウル駅へ。朝に1本だけ(あと夕方に2本)設定されている、ソウル駅始発の急行電車に乗ります。
急行は地下鉄ホームではなく、地上の中長距離列車用ホームに併設された専用乗り場から乗車。運行時間帯だけシャッターが開く連絡通路を進み、ホームへ向かいます。

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ホームへ上がると、やって来ましたソウル駅着の急行電車が。少々遅れているようです(ソウル駅発着の急行は列車線を走るため遅れがち)。しかし本来は入線しないはずの地上ソウル駅に都市圏電車が止まっているのは、何度見ても「おおお~!」と思ってしまいます。事業用車の向こうには、大屋根の下に停まるKTXも見えていますね。韓国では一般鉄道と都市圏電車は「別物」として分離されているので、日本では何とも思わない光景が「珍しいもの」だったりします。

さて写真撮影もそこそこに、折り返し出発時間も迫っているので電車に乗り込みます。

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車内は座席が埋まる程度の利用率。まあ、朝7時過ぎで、ソウルから郊外へ向かう便ですから混まないのは当然でしょうか。車内の表示機には大きく「天安駅急行」と表示されています。本来の急行は赤色表示ですが、ソウル駅発着の急行は停車駅が大きく異なるので緑色で表示。ソウル-水原間を列車線走行でかっ飛ばしてゆきます。さて折り返しも少々遅れましたが、発車!

と思えば、加速もそこそこに徐行。あれれ?と思えば永登浦駅に停車。本来はソウル駅を出ると衿川区庁駅までノンストップのはずですが…
放送が入り、どうやら「KTXの通過待ちをする」ようで。遅れていたので後続のKTXに追いつかれ、急遽この急行を待避させたようです(苦笑)。急行電車に乗っていてKTXに追い越されるというのも、またレアな体験でした。

さて改めて出発した急行は列車線を爆走し、遅れながらも順調に進みます。衿川区庁や安養ではかなりの乗車があり、車内も混んできました。私たちは各停に乗り換えるべく、安養駅で下車。上り列車線には、ちょうどソウル駅行きの緑急行がやって来ました。

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あちらの急行も、かなりの混雑。ソウルの都市圏電車は、どこも結構な混雑ぶり。公共交通へのシフト政策が効いているようです。私たちはこれまた混んでいる各停に乗り、衿井駅で4号線に乗り換えて常緑樹駅へ向かいます。目的は、朝ラッシュのみ運行される4号線の急行電車。

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2面4線の常緑樹駅では、急行と各停の「緩急結合」が行われます。暫く待つと、普段は使用していない副本線に各停が入線、後を追って本線に急行が入線。日本の郊外私鉄のような光景が繰り広げられます。
これ、実は海外では「かなり珍しい」運転手法なんですよね。速度差がある列車を同じ線路に走らせることは管理が難しいので急行運転そのものが希少なのに(実施する場合は複々線化する場合が多い)、追い越し&緩急結合まで実施するのは、かなりのレアケース。上記の写真は結構珍しいショットだったりします。
さて肝心の急行電車は、それなりに混雑しています。が、それが「急行だから」なのかは、少々微妙なところで。常緑樹駅で見ている限りでは急行を狙って乗車する(急行を待つ)」人はさほど多くなく、退避する各停からもホーム対岸に「たまたま」急行が来たから乗り換えた、という様子の人が多く、朝に5本だけしかない急行は、それほどの知名度でもないのかも知れません…

ということで朝ラッシュ時の急行を満喫し、改めて1号線に乗り換えて水原駅を目指します。ちょうどタイミング的に「民願電鉄」が来る時間帯だったので禿山駅へ出向いて待機しましたが、今回も空振りに終わり、また電車線が遅れていたので本来なら乗れるはずだった1号線のレギュラー急行(龍山駅発着)にも乗り損ね、少々残念な気分での移動と相成りました…

(つづく)