ソウル近郊のりもの巡り その7 議政府市街から驚きのバス流動 | せき@息抜きブログ

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最近は介護ネタも出てくるかも。

さてさて議政府でプデチゲを食べて満腹になり、何かバスに乗ろうと言いながらも少し腹ごなしに歩いてみます。旧市街を通り抜け、議政府駅前へ。

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旧市街は、日本の地方都市とそう変わらない雰囲気。看板類の色使いが少々韓国チックではありますが…。公園があるな、と思えば地下駐車場でした。この形態は、あまり韓国では見かけないような。
繁華街は駅近くに拡がっていて、地方都市としては活気があるように思います。若い世代が多く歩いていて、お店も雑多ながら小奇麗なものが多く、きちんと「生きている」市街地という感じでした。

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議政府駅前でバスを調べていると、少々の待ち合わせ時間があるということで駅を見学に。自転車置場を通り過ぎると、立派な百貨店と大きな駅舎。「民資駅」と呼ばれる民間資本による駅整備事業ということで、ここは新世界百貨店が駅施設を作り、それに隣接して百貨店を建てたようです。駅構内はかなり広々としていますが、軍施設が多くあることから軍関係での使用も考慮しているのかな?
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さて、バスの時間が迫ってきたので慌てて乗り場へ戻り、目的のバスに飛び乗ります。
乗車したのは広域バス(都市圏高速バス)の8906番。議政府市からソウル外環高速道路を経てソウル市西郊の富川市、そして南郊の安養市へと向かう系統で、京畿道が戦略的に設定した「首都圏外環バス」のうちの一つ。韓国は政策としてソウルへの一極集中を是正すべく企業や工場の郊外移転を進めているので、それらの立地と住宅団地などをダイレクトに結ぶ目的で企画・設定された路線のようで、複数路線がネットワークを形成し、外環道をグルっと一周できるようになっています。
最初は「どんな利用があるのかな」と思っていましたが、乗ってビックリ大盛況!
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議政府駅前の時点でほぼ空席なしの状態でしたが、道峰山付近から行楽客がドカドカ乗り込んで車内は立客も出る盛況ぶり。日本だと高速バスで立ち客はNGですが、韓国は大丈夫なのかそのまま外環高速に入り、ガンガン飛ばして富川市へ向かいます。外環道は広幅員かつ高規格で、バスも快調に走ります。早い速い。あれよあれよという間に富川市に入り、一旦外環道から下りて市街地を走り、要所要所に停まってゆきます。中心市街らしきバス停で乗客が入れ替わりましたが、それでもほぼ満席の状態で安養市へ向かいます。
外環道経由の「郊外同士を結ぶ」公共交通、きっちり狙いを定めて設定すれば、利用も付くものなんですね。印象深いバス乗車経験になりました。

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私たちはとりあえず、松内駅で降車。私たち以外にも降車があり、また乗車もあって相変わらず満員に近い状態で発車してゆきました。

KOTONOHAな毎日 (Googleに上がっている松内駅前の画像です)

松内駅は、早くから電化されて都市型の電車運転になっていた京仁線の駅なので、駅前はきちんと「鉄道駅を基軸とした」市街地整備となっている様子。陽が暮れていたので詳細は分かりませんが、駅前の雰囲気は日本の大都市郊外駅に近いもの。人通りも途切れなく、駅施設の構造も日本の電車駅によく似ているので、一瞬ここが韓国だということを忘れそうな感じに。
ここからは都市圏電車の急行シリーズ第二段ということで、龍山ゆき急行に乗車。京釜線と合わせて1号線を形成する路線ですが、こちらは都市圏電車の増発目的で複々線化され、急行電車が終日にわたり本格的に運転されています。朝夕ラッシュ時は、京釜線系統と被るため増発が難しい各停をサポートすべく3
~4分ごとに急行が運行され、日中でも概ね15~20分毎に運行されています。

KOTONOHAな毎日 (別の機会に撮った東仁川ゆき急行の車内)

この時点で夕方というより夜の時間帯になっていたため、食事をということで電車を乗り継ぎ、薬水駅へ。おいしいと評判のカムジャタン店へと駅前の市街地を歩きます。

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豚の背骨肉とエゴマなどの野菜を煮たカムジャタンは、安くて精が付く料理として親しまれているとか。日本では、こんな大きな骨にかぶりつく経験はナカナカ出来ないので、楽しい一夜でした。味も癖がなく食べやすく、満腹になるまで食べまくってしまいました。

ということで、二日目の夜も更け、腹ごなしにディープな住宅地を歩きながら宿に戻りました。
次の日は朝が早いので、この夜は無理をせず早めに解散。皆さん、お疲れさまでした!

(つづく)