韓国のりもの見学ツアーふたたび その2 世宗市BRTやっと乗車 | せき@息抜きブログ

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最近は介護ネタも出てくるかも。

さて、前回投稿から少し時間が経ちましたが、6月の韓国のりもの巡りの続きをば。

金曜朝は、せっかくの平日朝なのでラッシュ時のソウル駅様子を見て、地上ホーム発の電鉄急行に乗ろうとしていたのですが見事に寝坊し、ソウル駅8時発のKTXに間に合わせるべく地下鉄に駆け込みます。

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4号線ソウル駅ホームから列車ソウル駅へ早足で移動し、何とか無事にKTXに乗車。世宗への通勤有効時間帯の最後の列車かつ世宗・大田・大邱方面への出張に丁度いい時間帯なので、車内はほぼ満席。光明駅からは立席乗車も出て、結構な利用率ですそんな中、私は昨夜買ったコンビニキンパで朝食。ステーキキンパなるものでしたが肉の食感は乏しく、不思議な味でした。

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そんなこんなで世宗市の玄関口、五松駅にはあっという間に到着。慌ただしく降りる準備をし、ホームへ出れば結構な降車があります。この列車までは10~15分ごとにソウルからの列車が着き、通勤客が同じようにホームへ吐き出されていたんでしょう。ん~、その様子を見てみたかったなぁ…

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さて、とにもかくにも、まずはBRT乗り場へ行ってみます。なにせ時刻も調べられていないし運賃も支払方法も分からず、何はともあれバス停で情報収集。

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バス停は昨年訪問したときと同じものが使われていますが、デザイン画若干変わっています。また運行ダイヤはラッシュ時が10分、日中は20分間隔での運行。T_moneyの利用が可能と確認でき、一安心。ICカード決済ができれば、運賃はあまり気にせず乗れますしね(韓国のバスなので運賃は割安なはず)。
ということで、10分ヘッド最後の便に乗り、世宗市へ出発!

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BRTとはいえ、車両は一般的なバスそのまま。内装も韓国のバスの標準的な仕様。駅前を出たBRT車両は、高速道路の中央に設定されたBRT専用車線をかっ飛ばします。まあ現状では一般車の走行も少なく、専用レーンを設ける必要性は薄そうですが(苦笑)。途中いくつかの合流・交差点などではBRT車線のみの立体交差もあり、世宗の市街地に入るまでは信号停車がほとんどなく、この点ではBRTの文字に劣らないサービスです。

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世宗市の中心市街となるのであろう建設中の街に降り、BRTの軌道を見てみます。先にはBRT専用の高架があり、一般車線の交差点をオーバーパスしています。市街地側を振り返ると、道路の中央に立派なBRTレーンが設けられています。ここはソウル市などと違って、ポールで一般車線とBRTレーンが物理的に区切られています。

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また一部のバス停にはホームドアも設けられており、試験運行時に導入されていた磁気マーカー式自動操舵の連接車両と併せて、本気度の高いBRTを目指していたことが分かります。まあ結果としては世宗市への首都機能移転が縮小され需要が期待できないということで一般的なバスを用いたBRTになり、ホームドアも宝の持ち腐れになってしまいました…

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さて、さっきから写真に写り込んでいる高架橋のようなもの、さて何かと思いきや道路ではなく「空中回廊庭園」なんだそうです。各ビルの屋上をつなぎ緑化し公園として整備し、緑道を歩きながら各ビル間を移動できるようにするんだとか。いやはや、すごいですな…

さて気が付けば次の行程への移動時間、BRTに乗って五松駅へ戻ります。

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新首都の玄関駅となるはずだった五松駅、非常に立派な駅舎です。構内も広く、在来線乗換コンコースも広々としているのですが、駅前は現状では「何もない」状態。田園地帯に駅舎「だけ」がぽつんと建っています。しかしここは韓国、数年経てば駅前の開発も一気に進むんでしょうね。他の駅でも周辺開発は「一気に」ドカンと実施しますから。

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さてここからは、KTXではなく在来線に乗り、北上します。忠北線からソウルへ直通する唯一の列車で、京畿道の道庁所在地「水原市」へ。ムグンファは4両編成で、五松発車時点では7割程度の乗車率。京釜線に入ってからは続々と乗車があり、天安からは立席券での乗車が一気に増え、結構な混雑に。電鉄線と並行するのですが、速達性に大差があるので割高で座れなくてもムグンファを選ぶ人も多いようです。

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そうこうしているうちに、水原駅に到着。大きな橋上駅舎に覆われた列車ホームは薄暗く、ちょっと寂しい雰囲気ですが列車が着くたびに人の行き来はあり、それなりに賑々しくなります。スクリーンドアで仕切られた高床式の電鉄ホームは電車待ちの人たちで賑やか。さすが圏域人口百万クラスの都市と実感します。

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階段を上がり、コンコースへ。同じ京釜線ですが、ムグンファの走る「列車京釜線」と、地下鉄直通電車が走る「京釜電鉄線」は完全に別路線扱いとなり、運賃も改札も別個となります。乗り換え案内に「電鉄乗降場」とありますが、一旦改札を出て「電鉄駅の改札」から再入場する形となります。
さてコンコースを見てみると吹き抜けがあり、上層階には吹き抜けを囲むように飲食店が並んでいます。ちょうどお昼だし何か食べようかと思いましたが、コレという店がなく(ファストフードとステーキハウスが並んでいるなど不思議な構成でした)、市街地へ出てから探すことに。

(つづきます)