韓国のりもの見学ツアー その2 議政府軽電鉄に乗って | せき@息抜きブログ

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さて議政府まで行き、寒さに負けてまずは食事でエネルギーを蓄えた私たちですが、改めて議政府軽電鉄へ向かいます。

軽電鉄の議政府駅はKORAIL駅前に拡がる市街地の一角にあり、ソウル都市圏電車との乗り継ぎ駅にはなっていませんが軽電鉄の中ではメインの駅として機能している様子(乗換接続駅は回龍駅)。そんなこんなを眺めながら、議政府軽電鉄に乗って終点へ。

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下から見上げたり駅施設なんかを見ていたら日本の新交通と変わらない雰囲気ですが、車両を見れば特徴ある台車が。ここはフランスで開発されたVAL規格を採用しており、日本から一番近い場所にあるVALの路線。VAL自体は複数の規格がありますが、ここは一番小型なものを採用しているため車両は小さく、車内はとても狭くて座席も交互にしか配置できない状況。都市内のチョイ乗り用途だからこれでいいのかなと思うも、この路線は郊外の団地へ延びる形態なので、これでいいのかなぁ…と心配してみたり。
沿線は開発済みの高層住宅街と再開発真っ最中の半ばバラック街的なエリア、そして荒れ地がパッチワークになっている典型的な韓国の郊外。何度見ても対比が印象的な光景です。

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欧米規格らしいキビキビした加減速を味わいながら車窓を眺め、終点の塔石駅に到着。ここは開発済の団地の南端部で、少し繁華街っぽい雰囲気もありますが南側は野原。路線はこの先へ延ばす予定があるようですが、どうなることやら。折り返しの様子を見ていましたが、自動運転なので作業が早い。10秒かからずに折り返し、反対側のホームへ移ってゆきました。

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議政府軽電鉄は、ICチップを使った乗車券システムになっていますが、経費節減のためソウル都市圏共通のシステムではなくトークン方式を採用(他の都市圏電車は1回乗車専用ICカードを発行)。乗車時はIC読取部にタッチし、降車時は改札機の投入口にトークンを入れる形式です。韓国共通のICマネーとなっている「T money」は使用可能ですが、他線やバスとの乗継割引はありません。

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ということで議政府軽電鉄からバスに乗り換えてソウル市内へ戻るのですが、気になったのがトイレ。
議政府駅も塔石駅もそれなりに立派な設備なのですが、両駅とも一般区画は使用禁止でテープが張られ、男女とも多目的個室のみ使える形になっています。議政府駅では「ふふん韓国らしく故障したまま放置してるのかな?」と思っていましたが、塔石駅も同様なのを見て「もしかしたら、電気・水道・清掃などの経費を節減するため?」と気づき、ちょっと愕然。まあ、それも、アリっちゃあアリ?

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ということで、その3に続きます。