今日(13日)の朝日小学生新聞の1面は、「ラーケーション」であった。
ラーケーションとは、ラーニング(学び)とバケーション(休暇)を組み合わせた言葉で、子どもが学校のある平日に休みを取って、家族と一緒に学びや体験をする日である。
事前に活動の計画を学校に伝え、受けなかった授業の分は自習する。欠席扱いにはならない。
愛知県で去年9月に始まり、今年は茨城県、山口県、大分県別府市、栃木県日光市などでも採り入れ始めている。
親が土・日に休めない子どもが、平日に親と出かけられるようにしよう、というねらいである。
とてもいいことだと思う。
普通、平日に開催されるイベントは、小学生はズル休みをしない限り参加できない。
ラーケーションを利用すれば、堂々と参加できるのである。
親が土・日休みであっても、平日に有給休暇を取って子どもと出かけられるのはよいことである。
平日はすいているところが多いし、宿泊施設などは料金も安い。
すべての小学校に普及してほしい制度である。
うちの娘は中学生であるが、平日に休みが多い学校に通っている。
定期試験の翌日は、先生の採点のための休みがある。
他にも、三者面談、入学試験などでも休みになる。
だいたいは、友達とカラオケや遊園地などに出かけている。
平日より安くてたっぷり遊べる。
この記事を読んで、わたしの妹の昔の話を思い出した。
妹が高校生の時、3月の平日にプロ野球のオープン戦の巨人戦が、岐阜の長良川球場で開催された。
妹は巨人ファンである。
三重県に住んでいたので、巨人戦を生で観られる機会はほとんどない。
岐阜ならば片道2時間くらいで行けるので、観戦の絶好のチャンスである。
学校には、前もって早退届けを提出した。
野球観戦では許可が下りないので、親戚の法事だとか何とか、もっともらしい理由を書いた。
一緒に行く友達4人も、別々に早退届を出した。
もちろん、バレた。
同じ日に偶然5人が早退すれば、一緒に出かけるのはバレバレである。
親戚の法事に友達同士で行くはずがない。
結局、後で始末書だか反省文だかを書かされたらしい。
当日、熱を出したことにして欠席するという手もあったが、きちんと午前中の授業に出ようと考えるところが、真面目な高校生らしい。
当時ラーケーションがあれば、こんな嘘をつく必要はなかった。
小学校だけでなく、中学・高校にも採り入れて欲しい制度である。