昨日(16日)の朝日歌壇にこんな歌が入選していた。
永田和宏氏選第5席である。
ともかくも選挙に行ってどこでもいい野党選べと叫びたき日々
(さいたま市 森田光子)
まったく同感である。
朝日新聞社が今月15、16日におこなった世論調査では、自民党の支持率が19%、岸田内閣の支持率が22%である。
ANNの調査では、内閣支持率が19.2%である。
時事通信の調査では、内閣支持率、自民党支持率、ともに16.4%である。
産経新聞は、調査方法が違うのか、内閣支持率は前月より上昇し、31.2%である。
国民の約8割は、岸田内閣を支持していない。
それでも岸田内閣が政権を維持しているということは、民主主義が機能していないのである。
民主主義が機能しないいちばんの原因は、投票率の低さにある。
主権者である国民が、意思を表明して国政に反映させる手段は、選挙である。
世論調査はただのアンケートに過ぎない。
投票しなければ、なにも変わらないのである。
岸田政権を支持しない8割の人たちは、なにがなんでも次の選挙で自民党以外の政党に票を投じなければならない。
わたしも、「野党選べ」と叫びたい。
さらに言えば、戦争をしない政党を選べ!と叫びたい。
朝日歌壇に反権力、反体制、反戦、反核などを詠んだ歌を投稿することは、もどかしい。
朝日新聞の読者の多くは、自民党以外に投票する人たちである。
ほんとうにこのような歌を届けなければならないのは、朝日新聞も朝日歌壇も読まない人たちである。
朝日新聞を読まない人たちへの訴えを、朝日新聞に投稿することは、矛盾している。
わたしもときどき、虚しさを感じる。
それでも、歌の力を信じて、くさらずあきらめず、しつこく詠み続けるしかない。
「歌ふ」は「訴ふ」である。