昨日(3日)の朝日小学生新聞、「朝小ニュースそれってど~いうこと!?」は、「投票所でオンライン立ち会い」という話題であった。
6月9日に投開票される鳥取県智頭町の町長選挙と町議会議員補欠選挙での投票所内にカメラが置かれ、投票立会人の仕事がオンライン化されるという。
全国初の試みである。
投票立会人は、選挙で投票が公正に行われているか確認する人たちである。
投票所に行くとただ座っているだけの人が2,3人いる、あの人たちである。
投票立会人には1万円前後の報酬が支払われるという。
それでもなり手が足りず、投票所の数を減らさなければならなくなっているらしい。
確かに、ただ座っているだけで1万円もらえるのは嬉しいが、退屈で、やりがいのある仕事とは思えない。
その割に、責任は重い。
自分がやりたいかと言われたら、やりたくはない。
オンラインで代わりが務まるのならば、そのほうがよい。
税金の節約になる。
茨城県つくば市では、移動投票車の実証実験を行ったという。
投票所が自宅の前までやってきて、投票の様子は遠隔で確認される。
交通の便が悪い地域の人や、障害などで外出が困難な人は助かるであろう。
選挙の方法も進化している。
選挙において、もっとも改善が必要なのは、投票率の低さであろう。
投票方法がどれだけ便利になっても、選挙に意義を感じていない人は投票に行かない。
システムの改善だけでなく、有権者の意識改革もおこなってほしい。
わたしが住む埼玉県は、県議会議員選挙の投票率が2023年は34.92%で全国最低であった。
埼玉県知事選挙に至っては、前回23.76%であった。
朝霞市議会議員選挙も、前回34.6%であった。
民主主義が機能していない。
わたしはしばしば、未来の有権者であるわたしの教室の子どもたちに、選挙の大切さを話している。
ひとりでも多くの子どもたちに、将来正しい選択をしてもらいたい。
焼け石に水かもしれない。
民主主義をあきらめたくはない。