うちの中3の娘が、明日(16日)から修学旅行に出かける。
奈良・京都、3泊4日の旅である。
東大寺、法隆寺、金閣寺などの寺社仏閣めぐりは、わたしの学生時代から変わらない、修学旅行の定番である。
それらの定番メニュー以外に、わたしたちの頃にはなかったイベントがいくつか用意されている。
そのひとつに、奈良ホテルでの昼食、というのがあった。
奈良ホテルといえば、1909年創業、皇族や国賓の方々も宿泊する、奈良随一の老舗ホテルである。
辰野金吾の設計による木造の本館や、大きな池のある庭園など、豪華さだけが売り物の外資系ホテルにはない風格が備わった、一流ホテルである。
さすがに修学旅行で宿泊は無理だが、レストランで本格的な食事を体験できるだけでも貴重である。
本物の料理やおもてなしを、存分に味わってきてほしいものである。
京都大学での授業体験、というのもある。
楽しそうである。
うちの娘は、大学と言えば立教大学や東洋大学の学祭しか行ったことがない。
学祭でない、日常の大学を訪れるのは初めてである。
日常の大学の、少し浮世離れしたアカデミックな空気を感じてきてもらいたい。
留学生と一緒に京都観光、というのもある。
京都のことをほとんど知らない埼玉の中学生が、日本のことをあまり知らない留学生と一緒にどんなところに行ってどんな話をするのか。
留学生は現地の学生だそうだから、逆に京都のことを教えてもらうことになるのかもしれない。
珍道中になりそうである。
今の修学旅行は、わたしたちの頃より盛りだくさんで充実しているようだ。
たくさんのことを学んできてほしいものである。
うちの子の楽しみは、ホテルでの徹夜と、錦市場での買い食いである。
こんなところは、昔も今も変わらない。
友だちとお出かけしてお泊りする、それだけで楽しい。
それが中学生である。