日本一のいちご ――朝日小学生新聞から―― | ことのは学舎通信 ---朝霞台の小さな国語教室から---

ことのは学舎通信 ---朝霞台の小さな国語教室から---

考える力・伝える力を育てる国語教室 ことのは学舎 の教室から、授業の様子、日々考えたこと、感じたことなどをつづっていきます。読んで下さる保護者の方に、お子様の国語力向上の助けとなる情報をご提供できたらと思っております。

 日本一おいしいいちごは何か、御存知だろうか。

 栃木県とちおとめか、福岡県あまおうか、静岡県章姫か。

 

 昨日(16日)の朝日小学生新聞1面は、「一番おいしいいちごが決定!」という記事であった。

 2月7日に、第2回全国いちご選手権が開催された。

 今年は全国から145品のいちごがエントリーした。

 その中で最高金賞に選ばれたのは、埼玉県秩父市市川いちご園市川和正さんが育てた「あまりん」であった。

 最高金賞に続く金賞3品種のうちの2品種は、埼玉県深谷市のいちご畑花園「かおりん」と、埼玉県本庄市久米原美幸さんが育てた「あまりん極」であった。

 上位4品目のうち3品目が、埼玉県産であった。

 去年の第1回の最高金賞は埼玉県春日部市ヒロファーム「あまりん」であった。

 審査は産地や品種、生産者が分からない状態で行われており、先入観も忖度もない公正なものである。

 あまり知られていないが、実は、わが埼玉県いちご王国なのである。わたしも知らなかった。

 

 この話題、朝日小学生新聞では1面全体を使って大きく採り上げてくれているが、一般紙では記事になっていないようである。

 埼玉版でも、見た覚えがない。

 朝日小学生新聞を購読していなければ、知らないままであった。

 朝日小学生新聞は、このような大人の新聞が採り上げないことも記事になっており、楽しい。

 大人向けの政治や国際情勢などの話題も、小学生でもわかるように解説してくれており、わかりやすくてためになる。

 世の中では新聞離れが進んでおり、大人も新聞を読まなくなっているのは残念である。

 小学生新聞を親子で読んで、興味を持った記事について話し合うことは、子どもの読解力思考力表現力を伸ばすのに非常に役に立つのだが、やっている家庭は少ないようである。

 ことのは学舎では、いつも壁に掲示している。

 面白い記事や「天声こども語」は、ときどき教材に利用している。

 俳句欄にも生徒たちの俳句を投稿している。今までに二人、入選した。

 子どもたちが新聞に親しむきっかけになるとよいと思う。

 この国が良い国になるためには、未来を担う子どもたちが、正しい知識考えを身に付けることが重要である。

 

 埼玉県いちごは日本一おいしい。

 地産地消といきたいところだが、残念ながら希少なもので高級デパートなどでしか手に入らないようである。

 うちの近所のスーパーで売られていた安いいちごは、栃木県「紅ほっぺ」であった。

 いつか埼玉県産「あまりん」を食べてみたい。