おととい(3日)は、憲法記念日であった。
TVでも、すこしだが憲法を採り上げているものがあった。
ある番組では、街頭インタヴューで改憲派と護憲派の人に意見を聞いていた。
その中で、改憲派という若い女性がこのように答えていた。
最近物価が上がって生活が苦しい人が増えている。世の中を変えてほしいから、改憲に賛成です。
「改憲」と「政権交代」を勘違いしているのであろう。
報道各社が改憲についての世論調査の結果を報じている。
メディアによって数値に差は見られるものの、賛成、反対、ともに4割~6割くらいである。
読売新聞の調査では、改憲賛成が61%であった。
これらの数値には、上の女性のように改憲の意味や内容を理解していない人も相当数含まれていると思われる。
賛成にせよ、反対にせよ、まずはその内容の周知が必要である。
今の政権が目指している改憲は、憲法9条の改定である。その趣旨は、簡単に言えば、軍隊を持ち戦争する国にする、というものである。
軍隊を持ち戦争する国になったら、次は徴兵制と治安維持法である。
平和を求めて戦争反対を唱えたり、政権を批判したりしたら牢獄に入れられる国になるのである。
今の子どもたちが、将来銃を持って戦場で殺し合いをする世の中になるのである。
今日(5日)は、こどもの日である。
こどものレジャーやスーパー小学生の話題は目にしたが、子どもたちが将来戦争に行く可能性について報じているものは、わたしが観た範囲にはなかった。
ゴールデンウィークに憲法記念日とこどもの日があるのは、憲法とこどもの未来について考えるよい機会である。
わたしは、いつも多くの子どもたちと接していて、この子たちの誰ひとりとして戦争で殺されたり殺したりすることがあってはならない、と思っている。
改憲が子どもたちの未来にもたらすものについて、きちんと考えなければならない。