三笘薫選手がウェブニュースで毎日話題になっています。
イングランドリーグのブライトンで毎試合ゴールを決めて、チームを勝利に導いています。
今、日本の子どもたちの間で、最も人気のある選手ではないでしょうか。
子どもたちの手本になる、すばらしい選手です。
ドリブルが抜群にうまいのは言うまでもありませんが、他にも子どもたちに真似してほしいことがたくさんあります。
ワールドカップ、スペイン戦で日本を勝利に導いた、「三苫の1mm」。無理だと思っても、最後まであきらめない気持ちは、子どもたちのお手本です。1mmでも残っていてくれればいいと思って蹴った、という言葉を胸に刻んでおいて、もうだめだ、という状況で思い出してほしい。必ず力になります。
ミトマの英語。試合の後のインタヴューで、三笘選手はいつも外国人記者からの質問に流暢な英語で受け答えしています。
試合中も、チームメイトと英語で意思の疎通を図っています。
子どもたちが三笘選手を真似て、サッカーだけでなく英語も練習するようになるとよいと思います。サッカー選手として外国で活躍するため、という目的は、テストで点をとるため、や、英検に合格するため、という目的よりはるかに子どもたちにとって大きな動機になるはずです。
ミトマの卒論。三笘薫選手が筑波大学の卒業論文でドリブル時の情報処理を研究したことが、イングランドで話題になっています。
ドリブルの研究をしたからといってドリブルがうまくなるわけではないし、研究をしなくてもうまい人はうまい。ペレもマラドーナもリトバルスキーも、ドリブルについて論文を書いていません。ドリブルについての卒業論文は、サッカー選手としての評価には関係ありません。
しかし、この卒論の話題がきっかけになって子どもたちが大学や学問に興味を持つのはいいことです。
子どもたちは、大学とはどんなところか、学問とは何なのか、ほとんど何も知りません。三笘選手がサッカーの研究をして卒業したということを知ると、みんなびっくりします。
大学では、好きなことを思う存分勉強できるのだよ、と教えてあげると、目を輝かせます。
大学に行って、サッカーが好きな子はサッカーを、ピアノが好きな子はピアノを、絵が好きな子は絵を勉強する。大学はそんなところだよ、楽しいよ! そんなことを、大人たちはあまり教えてこなかったようです。
勉強していい大学に入って、いい会社に就職しなさい、と言われても、子どもたちは魅力を感じません。
三笘選手の卒論が評判になったことで、子どもたちが学問の魅力を知り、大学に行きたいと思ったら、勉強への向き合い方も変わってくるはずです。
親に言われたから、みんなが行くから、ではなく、好きな勉強をしたいから大学に行きたい、という子どもが増えるのは素敵なことです。
三笘薫選手に憧れる子どもたちは、世界で活躍するサッカー選手を目指してドリブル、あきらめない心、語学力、学問を身に付けるとよいでしょう。
万が一サッカー選手になれなかった場合でも、ドリブル以外の三つは、子どもたちの将来に必ず役に立ちます。
三笘薫選手への憧れは、子どもたちの将来の希望になります。幸せにつながります。
ことのは学舎は、三笘薫推しです。国語教室なんだけど。