土室川林用軌道・2の続き
枕木や路盤はなくなってしまっているが、レールだけはしっかりと残っている。
というか、レールが多め。
護輪軌条でもなさそうだし、いったいなんだろ。
萌えるなー。
土室谷は、そのゆるやかな渓相から女性的と「大菩薩連嶺」岩科小一郎著には書かれている。まったくその通りで、流れ込む小沢も穏やか、荒れたガレ場もなく、ちょっと肩すかしな程歩きやすい。
どんな桁や橋脚だったんだろう。ああ、あと10年早く生まれていれば。いや、違うな、10年前の私にもっと思い切りがあれば、もっと原形をとどめた橋達を見ることができたのだろう。
あまりに印象的なレールの姿だったので、ちょっと離れて全体を見てみた。
振り返って撮影。この沢は軌道の付け替えがあったのか、橋台が2ヶ所残っていた。石積みの橋台はけっこう立派で、橋が架かっていたころはかなり目を惹く景観だったろう。
終点まであと少し。
続く。