湯の崎鉱泉(栄浜霊泉) | トリブログ

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とにもかくにも道が好き。
廃道と隧道、地形図と運転を愛する石井あつこが廃道のことを綴るブログです。
たまに温泉や着物、日常の話もするかも。

昔、野湯や秘湯と呼ばれる温泉が好きで大好きで、暇さえあればネットサーフィンで情報収集していた時期があった。いまでも温泉は好きだが、以前のように温泉を目的に旅に出る機会はかなり減っている。
それでも、通りすがりに温泉や鉱泉があるとついつい寄ってしまう。
 
6月の北海道旅。序盤は国道229号を廃道に立ち寄りながら北上していた。
島牧村まで来たとき、見覚えのある小屋を見かけた。

あれー、なんか見たことあるな。
 
うーん。
 
・・・あ!むかーしネットでみた湯の崎鉱泉の小屋だ!
 
思い出した時には3キロくらい通り過ぎていたが、急ぐ旅ではないのでUターン。
小屋へ戻った。
 
記憶の小屋より荒れている。扉も開いてる・・・。
コンクリートの槽から溢れて・・・はいないけど、小屋の中も前も鉱泉でびしゃびしゃだ。
どゆこと?と、よーく見ると、小屋の端に気泡が見えた。
おお、湧いてる。これがびしゃびしゃの原因か。
 
動画撮ってみた。槽の中、そして小屋の端から気泡が出ているのかわかるだろうか。
もともと湧出点に槽を設置したようなので、もともとの場所以外からも湧くようになっただけなんだろう。
 
昔は柄杓があったので、このコンクリートの槽は浴槽ではなく汲み上げる為の溜め槽と考える。なので、ここに入る訳にはいかないし、そもそも冷たくて厳しい。でも、せっかくだし、、と持っていた水筒に汲み、タオルを濡らして顔と手を拭いた。朝から海岸ちかくの廃道を歩き、髪も肌も海風でこわこわになっていたので、やたらと気持ちよかった。さっぱり満足。
飲まないけど、少し舐めてみる。無味?酸味があるような気がしたけど気のせいかも。
 
荒れたのはここ5年以内のようだ。ここはこの先どうなっていくのだろうか。また立ち寄りたい。