私たちの仕事を端的に示すとしたら、インフラを造り、インフラの機能を守る(メンテナンス)仕事といえよう。
では「インフラ」とは何か?と問うと、意外と簡単に答えられる人は多くない。
インフラの正式な言葉である、インフラストラクチャ―(infrastructure)とは、「下支えするもの」「下部構造」を指す観念的な用語だという。
つまりこういう存在である。
以前、『インフラは「環境としての母親」』であるという話を書いたが、
インフラは「環境としての母親」 | 寿建設 社長ブログ (ameblo.jp)
下で支える存在とは、ミスがなくてあたりまえの存在なのである。
そしてミスが起こると下で支えられなくなるから社会は混乱するのだ。
大災害が発生すると必ずインフラ機能が不具合が生じて騒ぎになるのはご承知の通りだ。
先日なんとなく音楽のライブ動画を見ていた時に気づいたのだが、歌手に対するバックバンドはインフラだと思う。
演奏がしっかりしているのが当たり前であり、だからこそ歌が効果的に聴こえるのだ。
リズムが安定していなかったりギターが時々間違った音を出していたら、どんなに上手な歌でも肩透かしを食らうことだろう。逆にいえば、主役である歌手(そうともいえない部分も多々あるがそういう前提の話ということでご了承いただきたい)を引き立てたいい演奏であればあるほど、歌の魅力は際立つはずである。
そこに感動が生まれたりするのだ。
われわれの仕事も、安全に安心して使っていただけるよう造ったりメンテナンスしているからこそ豊かな暮らしが出来ているということを実感していただければ、そこに感動が生まれると思うのだ。
そのことに気づかせてくれるという意味で、山崎エリナさんの以下の歌はまさにぴったりだと思う。
そしてこの曲もアレンジしたもりたかしさんによる演奏が決まっているからこそいいのだ。