私の実家は、現在の住所でいえば「大分県佐伯市上浦大字浅海井浦」にある。
浅海井と書いて、「あざむい」と呼ぶ。佐伯湾のリアス式海岸の、複雑に入り組んだ入り江にある小さな集落である。
実は5年ほど前に実家は売ったのであるが、叔母やいとこ、親戚が今も住んでいる。
先週後半に九州でいくつかの仕事があり、その流れで週末に帰ってきた。
実家とはいいつつも私は長く住んだことがないのであるが、来れば血が騒ぐように「帰ってきた」という気持ちになるから不思議だ。
墓参りと親戚たちに会うのが一番の目的だが、今回は時間に余裕を持ってゆっくり景色を見ることにした。
そして浅海井はとても絵になる地域だと実感した。いわゆる「映える」景色ばかりだ。
海の際まで山が迫っているのだが、山道の途中にある「暁嵐隧道」がまず美しい。
そしてその先の高台から見る浅海井全景。写真では分かりにくいが、向こうに四国が見えるのだ。
写真の真ん中あたりに突起した岩が見えるが、これが「豊後二見」。
朝、天気がよいとこのような写真が撮れる。(ネットより拝借)
遊歩道が整備されて、すぐ近くまで行くことができる。
接近して見るとなかなかの迫力がある。
こちら側から見た浅海井集落。
もう一か所の見どころが「暁嵐(ぎょうらん)の瀧」。
滝の入口には鳥居がある。
進んでいくと歴史ある瀧神社がある。
背後に荒々しい岩盤。
そしてその隣に瀧がある。
土曜だったので観光客が数組来ていた。
子供の頃、盆に帰ると必ず泳いだ瀧つぼ。今は景色としてすばらしいと思う。
瀧神社の鳥居の手前にこんな銅像がある。
実は、私の母方の曾祖父である。
明治12年生まれで、のちに豊後土工と呼ばれる「トンネル屋」として大成建設から絶大な信頼を得て、後進の育成にも尽力された方である。その弟子の一人が私の祖父たち(父方、母方とも)であり、私にもその血が引き継がれている。
浅海井にはJR日豊本線の駅がある。そして九州最東端の駅でもある。
昔は何とも思わなかった駅舎も、今見るとノスタルジックな美しさを感じる。
SNS映え時代には十分魅力ある、立派な観光地だと思う。ぜひ機会があれば足をお運びいただきたい。
観光といえば「食」も重要である。
北隣の津井という集落にある「海鮮丸」で食べたのが以下。
人気No.1 海鮮丸丼。
おすすめメニューのアジフライ定食。
これでどちらも1000円ちょい。
オシャレなカフェ風にリニューアル!新鮮な海鮮が食べられる「海鮮丸」 - 最近の佐伯 (saikinno.com)
これでもう行ってみたくなったでしょ??