仕事の目的 | 寿建設 社長ブログ

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福島県福島市にある建設会社です。
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日々の仕事や取り組みの中での
エピソードや思うことを綴ります。

私は「目的」と「手段」について、よく考える。

たとえば今社内でいろいろなデジタル化の取り組みをしているところだが、あくまでこれは手段である。

その先に何を目指しているのかを舵取り役である私がきちんと認識していないと、おかしな方向に行ってしまうことになりかねない。

新たなことを推進するにあたり、常にそのことには気を使っているつもりだ。

 

以前、新聞記事の中で知って、今も考えるヒントになっているのが以下の言葉。

「手段が目的化することを趣味という」

↓↓詳細は以下

 

手段が目的になってはないか、と考えると判断がしやすいと思う。

 

そんなことを考えていたところ、5年ほど前に地元新聞の読者投稿欄に投稿されていた、12歳の小学生の文のことを思い出したので全文再掲載したい。

 

「生活にも役立つ山切り開く道路」

 ぼくはよく、父とドライブに行く。いつも通っていると、長いトンネルがいくつもありびっくりしている。それからは、長いトンネルのことを考えながら窓からの景色を見るようになった。
 トンネルなど、山を切り開いた道路を作ったりすることはとても良いことだと感じている。
 なぜなら、山を切り開いて作られた新しい道路はとても人気があるように思えたからだ。一カ月前、山形県米沢市の道の駅に行くために一三号国道を通ったら交通量が少なかった。帰りに東北中央自動車道を通ると交通量が多かった。山を切り開いた道路はまっすぐで、山を通った道路は曲がるところが多いので、山を通った方よりも通りやすいと思う。
 それに、山を切り開いた道路を通ると目的地に早く着くからだ。たくさん運転をしているお父さんは「最近はトンネルなどができて早く目的地に着くから良いな」と言っている。早く目的地に着いた分、いろいろなところを観光できると思う。
 山を切り開くと、自然破かいになってしまうけれど、その近くに住んでいる人は道路ができると生活に役立つと思う。

私たちの仕事は、トンネルを作ったり、橋を補修したり、草を刈ったりするのが目的ではない。
そこに住む住民の方の「生活に役立つ」ための仕事なのだ。
小学生の素直な気持ちと言葉を改めて読み、本来の目的について気づかされた。