数日前の日本経済新聞の全面広告。
「環境への気づかいを理由に、年賀状をやめないでほしい」という大きなコピーが目についた。
私も実はそう思っている一人だ。
もちろん考え方や情報発信の方法は多様化しているので、年賀状をやめるやめないはそれぞれの判断でよいとは思う。
私自身が会社も含めやめるつもりはまだないのは、年に一度、何年も会っていない知人も含め、私(もしくは当社)の現状を伝えるのはよいことだと思っているからだ。
だから既成の年賀状ではなく、毎年文章もデザインも考えて作っている。
ちなみに今年の会社年賀状はこちら。
しかしながら、
さて、このたび弊社では「環境負荷低減」および「デジタル化の推進」への取り組みとしまして、今後の年賀状による挨拶を控えさせて頂くことといたしました。
というような文章で年賀状を取りやめた会社さんが、何かのフェアなどでは紙のチラシを大量に配布しているのを見ると大いに疑問を感じてしまう。
そのような思いから、今年6月の技術フェアで紙を使わない展示を実行したのである。
この広告の中央には、以下の文章がある。
一人でも多くの方に
年賀状を続けてもらえるように、
私たちはすべての年賀はがきを
「FSC®認証紙」にすることで、
世界の森林保全に取り組んでいます。
年賀状という文化を
未来に届けることにより
森を守ることも私たちの大切な仕事です。
CO2発生量を減らすために森林を適切に管理しその森林から生産された木材を使った製品を認証するのがFSC®認証紙、なのだそうで、むしろ森林保全に貢献しているのだから年賀状が環境負荷にはなっていないという主張の広告なのだ。
私はこちらのほうがよいと考えている。