これからの建設業のために「広報」が一つの重要な課題と捉え、これまでいろいろな取り組みをしてきたつもりである。
昨年3月には、そのことをご評価いただき「土木広報大賞2021優秀部門賞」を頂戴したところである。
広報についてはあの手この手でやってみると都度気づかされることが多く、なんとなく「こういうことが大事なのだ」という認識はし始めてはいるが、まだまだ「これがコツだ!」と断言出来るほどの理解は出来ておらず、奥が深いことを実感している。
今年の1月に参加させていただいた研修会で日本で初の土木広報専門のコンサルティング会社を経営されている小川慎太郎さんの講演を聞く機会に恵まれ、大変よいことを教わった。
そもそも「広報」ってなに?
という本質的な話の中であった。
日本語で「広報」といえば「広く知らせること」という意味で使われるものだが、これが英語になると「パブリック・リレーションズ(Public Relations)」という言葉になる。「PR」とはこの言葉の略である。
言葉の中にあるRelationsというのは「関係」という意味で、ここが重要なポイントであると小川さんはおっしゃった。
つまり、関係を構築することが目的なのであると。
これが実に腑に落ちた。
確かに広報は「発信」が基本であるが、発信はゴールではなく手段である。発信したことで、関係性を生んでいかなければならないのだ。
この目的をはき違えると、一方的な発信で完結してしまう可能性があるといえる。
発信側と受け取る側の間に何らかの新しい関係性が築かれてこそ広報の意義がある、ということであろう。
今まで取り組みながら漠然とイメージしていたモヤモヤが、この言葉でストンと一つのカタチになったような気持ちになった。
小川さんにご了解をいただき、私はこの説明をTTPさせていただいている。
(注…T 徹底 T 的に P パクる の略)
その後、建設業の広報について話をさせていただく機会が何度かあって、以下のような画面を見せさも自分の考えかのように説明しているのである。
小川さん、ありがとうございます。