写真家・山崎エリナさんが、当社が施工した泡吹地トンネルの経過を追って撮影した写真集「トンネル誕生」が世に出て早くも3年が経過したことになる。
以下、まさにちょうど3年前の最初の非常事態宣言後に山崎さんにお越しいただいいてマスコミ回りしての記事等。
これを読むと
8時間で福島市内13箇所回ってきた
とあって我がことながらびっくりした。せっかくの出版がコロナの影響で思うようにPRできなかった思いがそうさせたのであろう。
その後、このトンネルに並ぶ関場トンネルも施工させていただき、それらを含む道路が3月に完成して
今や当たり前のような車が通る景色になっている。
同じように、さまざまな思いや苦労とともに建設される道路も下水道もダムもビルも、完成供用とともに日常になっていくのだ。
その途中経過はほとんど一般の方には知られることはないまま埋没していく。
そういう意味では、この写真集を世に出していただいたことは意味が大きいと私は思う。
この作品に目を通していただくと、他のトンネルを通る際にも思いをはせることがきっとあるはずであろう。
写真集の「あとがき」で山崎エリナさんは以下のように書いている。
工事中のトンネルに足を踏み入れると、未知の洞窟を見つけた探検隊になったような気持ちになる。
薄暗い中、ぬめっとした土を踏みしめながら、慣れない長靴で歩いていく。
ところどころに重機の通り過ぎたキャタピラーの跡が恐竜の足跡のようで、ドキッとする。
作業現場へ近づいていくと、まばゆい光と激しく鳴り響くドリルの音に吸い込まれそうになった。
まるでアドベンチャー映画の世界に入ったようだった。
施工関係者とはまったく異なる感覚がとても新鮮に思える。
トンネル誕生 | 東京都中央区にある本の出版社グッドブックスです。 (good-books.co.jp)