昨日の朝の散歩中に撮った写真。
目の前にでっかいくじらが現れたのかと思うような雲である。(写真の明るさは画像調整)
空を大きく占めた存在感は、なかなかの迫力であった。
時間を経るとややサメっぽくなってきて、星を食い散らかそう狙っているかのように見えた。
歩き終えた頃、そういえば「くじら雲」ってなんだっけ?と思い至った。
言葉としては頭に存在するのだが、何か特別な意味があったのだろうか。それとも歌の歌詞だったか。
ネット検索してみたら、小学校の教科書にそんなタイトルの物語が掲載されていたことを思い出した。
正確なタイトルは「くじらぐも」で、作者はなんと中川李枝子さん。
絵本の「ぐりとぐら」で有名な中川さんは、若き日に福島市に住まれた経験があり、当時よく散歩していた信夫山のイメージを膨らませて書かれたのが、「となりのトトロ」のテーマソングとして有名な「さんぽ」の歌詞なのだ。
さてその「くじらぐも」とはどんな話だったろう、と思い返すがいまいち覚えていない。
こちらも検索すると、YouTubeで朗読動画を発見。すごい時代である。
これだ、これ。確かに小学校に入って間もない頃に習った話だ。
半世紀近く前にわくわくさせられた物語を思い出し、ちょっと甘酸っぱいような気分になった。