「となりのトトロ」と福島市の関係 | 寿建設 社長ブログ

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私の住む福島市の中心に、信夫山(しのぶやま)がある。

盆地の真ん中に「ぽつんと」という感じである。

「福島」という地名の由来に、この周辺一帯が昔は湖で、湖の中心に信夫山があって島が浮かんでいるように見えたことからの「うく島」が転じた、という説がある。

 

宮崎駿監督の名作アニメ映画「となりのトトロ」のテーマソングで「さんぽ」という唄があるのはみなさんご存じだろう。

「歩こう~歩こう~ 私は元気ィ~」という歌詞の、あの唄である。。

あまり知られていないが、実は信夫山がモチーフとなった歌詞なのだ。

 

唄の作詞をしたのは、中川季枝子さんという童話作家(絵本の名作「ぐりとぐら」シリーズの作者でもある)で、小学生のときに疎開で福島市へ移り、高校2年まで福島市で暮らしており、その当時よく散歩していたこの信夫山のイメージを膨らませて書かれたのが「さんぽ」の歌詞なのである。

 

うちの息子がまだ3歳くらいの頃よく信夫山に連れていって歩いたものだが、彼は「あるこぉ あるこぉ」と、まさにその唄をおぼつかない発音とメロディで歌いながらよちよちと歩いていた思い出す。実際歩いてみると、まさにそのイメージなのだ。

こんな貴重な逸話を、もっと外にPR出来ないものかと20年近く前から思っているのだが、福島市民も結構知らなかったりするのである。

 

展望台も何か所かあって、見晴らしもよい山なので、福島市訪問の際はぜひ足をお運びいただきたい。