国道114号・関場トンネル開通 | 寿建設 社長ブログ

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昨年4月より施工が始まり、今年の3月の貫通

後は、すぐにトンネル本体の仕上げとなる覆工コンクリート打設作業への移行してきた国道114号・関場トンネル(川俣町)は、弊社(寿建設・小野工業所JV)施工のトンネル工事に続いて別発注となった坑内の舗装工事、照明工事なども調整しながら施工が進み、一昨日開通となった。

※12月27日・福島民報記事

トンネル自体が出来てもその周辺道路などの整備に時間がかかり、開通まで10年近くかかるケースもあるのだが、今回はかつてないほど早かった。

復興道路として本格的な冬になる前の供用を目指したのだと思う。

 

新聞に掲載された地図がこちらだが、

整備された区間のうち去年開通した泡吹地トンネルと共に、どちらも弊社施工である。

先に着手した泡吹地トンネルの準備が始まったのが2018年12月なので、

(以下写真はちょうどその頃にこれから工事が始まる箇所で説明を受けながら歩いている私と担当=撮影/山崎エリナ)

約4年かけて計450mの2つのトンネルが完成、供用されたことになる(途中1年以上は工事をしていなかったが)。

 

トンネルは使われてこそ初めて目的に達する。

昨日私も現地で車が通っている姿を見せていただき、胸にジーンをくるものがあった。

(新聞記事とは反対側で撮影)

1年前はまだ掘削作業最盛期だったのに、今やもう完成して使用されているのだ。現場は本当によくがんばってくれたと誇りに思う。

 

思えば20年以上前、当時の当社の実績等ではトンネル工事を発注者さんから直接受注することなど夢のまた夢であった。

当時私が「いつか元請としてトンネルを受注したいです」と発言したところ、業界の大先輩から「100年早い!」と一笑されたことを今でも覚えている。

そこから社内の強い協力と社外の方からのさまざまなアドバイスを受けながら、地道に多く経験を積んで、今に至った。

しみじみとこれまでの経過を思い出しながら、私も自分でハンドルを握りながら2つのトンネルを通らせていただいた。

素直に、とても嬉しい。