老いる公園遊具 | 寿建設 社長ブログ

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先日、日本経済新聞に大きく掲載された記事。

タイトルが「老いる公園遊具」。

冒頭にこうあった。

全国各地の公園で老朽化した遊具が増えている。国土交通省によると、全国の公園遊具のおよそ半数は劣化による不具合が起きやすいとされる設置から20年以上が経過している。財源や人手の不足で自治体による修繕や更新が遅れており、実際に事故につながったケースもある。専門家は、子どもらのけがを防ぐためにも修繕支援の拡充などが欠かせないと訴える。

 

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE13ACJ0T10C22A9000000/

 

今年の2月には道路や橋などのインフラ老朽化問題を取り上げていたが

公園の遊具(こちらもインフラといえばインフラだが)という部分でも老朽化が深刻な課題となっていたとは、なんとなくそう感じていつつも明確な認識はなかった。

しかも、インフラの対応と同様に対応が追いついていないのだ。

 

これらに限らず、少子化が解消されず高齢化が進みつつ人口も減っていくわが国で、特に高度経済成長期やバブル期に勢いよく作られた多くの設備や施設が加速的に老朽化していく。

電線、電柱、水道管、ガス管、建物…数え出したらキリがない。

お金はかかるし、対応する人手も追いつかない。おまけに作業する時間は制限が厳しくなっている。

今は都度都度の対応でなんとかなっているように思えるが、限界がもう目の前に近づいている気がする。

世の中さまざまな問題があって国や地域が主導となって解決方法を探っているところだが、政治が子供たちの未来のための国作りをする仕事だとすれば、これらの問題はもはや先送り出来ない時期を迎えている。

 

将来、朽ちて使い物にならない公園の遊具や周囲のインフラが、何も手をつけられないまま放置されているような光景を見せるような未来にはしたくないものだ。