当社では40年前にあたる1982年よりほぼ毎月、現場等に掲示する社内安全壁新聞を発行していたのだが(最終発行は2006年)、
※その第1号は以下
現在残っているすべての紙データを今回デジタルデータ化(PDF)した。
計265枚もの壁新聞はこれまで部厚いファイルに入れて私の部屋に置いていたのだが、本社の総務部門に依頼し業務の合間を見ながらすべてをスキャンしてもらったのだ。
記事を読んでみると安全管理に関する考え方は数十年前の昔とさほど変わらないことに気づいたり、時々の会社の取り組み、現場の様子などをうかがえて非常に参考になる。
若い方にとっては産まれる以前の建設会社がどんな取り組みをしていたかの一端を知ることも出来ると思い、社内でも情報共有した。
今回整理してみて、改めて社内資料等のデジタルデータ化は大事だと認識したところだ。こうして整理しておけば劣化や消滅することもなく歴史として残るし閲覧もしやすい。
枚数が多いので、時間のある時に改めて新聞の記事を少しづつ読んでいるのだが、1992年の小さな記事にドキッとした。
新聞全体
記事アップ
タイトルが「建設省工事初受注!!」
建設省とは、現在の国土交通省である。2001年の中央省庁再編に」伴って変わったのだ。
永年の地道な営業の成果が実を結び、東北地方建設局(※注 現在の東北地方整備局)、福島工事事務所(※注 現在の福島河川国道事務所)から遂に仕事を頂きました!!初受注のため、かなり小さな工事ですが、今後の寿建設のためには歴史的な出来事となることは間違いありません。基本を守って無事故の完成を祈ります。
大分県出身の、大成建設のトンネル班としてスタートした当社が、福島県に本社を構え紆余曲折の四半世紀を経て、国の仕事を初めて直接受注出来たとは、リアルタイム(私はいなかった)の感触としては快挙と言ってよかったであろう。
事務所の電源室の外構工事で、請負金は税抜160万円。
実に小さな第一歩であった。
その第一歩から今年で30年。近8年の間に、その国土交通省東北地方整備局の「工事成績優秀企業」に3度も認定されていることになるとは当時誰が想像したであろう(そういう制度もなかったのだが)。
歴史というのもは、一歩目を踏まなければ始まらないのだということを改めて感じた小さな記事であった。