会話の中で注意していることの一つは「揚げ足取り」をしないことである。
つい話を面白くしようとして相手の言葉にチャチャを入れそうになることがあるが、よいことではない。
何気ない一言が相手のやる気ややりがいを一瞬にしてなくさせてしまう可能性があることなので、本当に注意しなければならないと思う。
ふと、この「揚げ足取り」という言葉、どこから来ているのだろうと思い調べてみた。
そもそもは柔道や相撲で技を掛けようとした相手の足(これを「揚げ足」と呼ぶ)を取って倒すことをいうのだそうで、転じて「人の言いまちがいや言葉じりをとらえて非難したりからかったりすること」という意味になったのだそうだ。
私は高校生の頃は柔道部に所属し、一応黒帯持ちである。35年近く前のことなので記憶から消えたのかもしれないが、「揚げ足」なんて言葉は聞いたことがないような。
しかも足を上げるのだから「上げ足」ではないのかとも思ってしまう。
ややすっきりしないのだが、もうこの言葉は確立されているので仕方がない。
インターネットで検索して初めて知ったのが、愛媛県の四国中央市(こちらも初見だったが2004年に伊予三島市・川之江市・土居町・新宮村が合併しての名称)のご当地グルメに「揚げ足鳥」というのがあるそうだ。
鳥の骨付きもも肉を油で揚げ、塩、胡椒、そして特徴となるガーリックパウダーなどで味付けした料理。
名物にしようとしたのか市民グループによって「揚げ足鳥」と命名されたそうで、市内に多数提供店があるので「揚げ足鳥マップ」なるものも作成されている。
http://www.mpf.co.jp/atorie/yakitori/yakitori02.pdf
写真を見るとまさに「揚げ足」に相応しいビジュアルである。
こちらの「揚げ足とり」だと意味が全然違ってきそうだ。
これなら大歓迎である。
ぜひとも食べてみたい。