あくまで「手段」 | 寿建設 社長ブログ

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福島県福島市にある建設会社です。
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昨年秋くらいから新型コロナウイルスの感染がかなり落ち着いて、マスク等をしながらも比較的元の日常に戻りつつあったところで、またしてもオミクロン株による感染激増である。

予定していたいくつかの会議、会合がオンラインに変更になった。

以前なら「中止」の選択しかなかっただろうが、コロナ禍によりオンラインツールで画面を通して話や打ち合わせをするという新たな手段を手に入れたということを改めて実感した。

もちろん会って話せた方がいいのだが、感染リスクの代替えとして一つの選択肢が出来たのだと考えている。

先日も同じようなことを少し書いたが、四半世紀(25年)前にはインターネットという仕組みはほぼ日常にはなかった。

当時の当社に業務環境といえば、携帯電話もまだ一般的でなく当社では役員や限られた社員しか持っておらず、パソコンは本社に1台のみ。もちろんインターネットにはつながっていない。事務的な仕事はすべて紙に手書き、もしくはワープロ(文字を入力する専門の道具。計算などは出来ない)。

Excelなどのソフトはないので、ちょっとした計算をする時でも電卓やっていたはずだ。

社内でのやりとりするには、直接会うか、固定電話かFAX、そして郵便だけ。

現場になにか資料を送る場合、メールに添付ということは当然出来ないので、届けるか郵送するしかない。

もちろん当社だけでなく、どこもそのような感じであった。

 

その後「IT革命」(懐かしい!)という言葉とともに急速にいろんなツールが使われるようになり、今や全社員にスマートフォンを貸与していつでもさまざまなやりとりが可能となっている。

 

しかし勘違いしてはいけないのは、これらはあくまで「手段」だということだ。

「目的」を達成するための「手段」であるに過ぎない。

今の「DX」「デジタル化」にもいえるが、そのことを肝に銘じないと本末転倒になってしまう。

 

去年知ってとても大事にしている言葉が、「手段が目的化することを趣味という」。

まさに、である。