年末にスマートフォンを新しいものに変えた。
私はずっとスマートフォンに抵抗感があって、ようやく手にしたのが3年前であった。
抵抗感の最大の理由は「便利すぎること」だった。
周囲からはスマートフォンにすると格段に便利になると聞いていたが、自分としてはいわゆるガラケーで十分用が足りていて、これ以上便利になると逆に頭を使わなくなってしってよくないのではと考えていた。
3年経過し、確かになにかと便利になった。新しい機種で何がどうなるかまだよく分かってはいないが知識があればさらに便利になるのだろう。
この1週間雪が多かったが、気象状況はリアルタイムでいろんな情報は分かるし、当社が除雪を担当している国道の道路状況も発注者のHP等で各所確認出来る。
大した数のアプリは入れていないが、いろんな情報がスマートフォンですぐに分かるのは間違いない。
それが原因だとは思わないが、年々記憶力が低下しているのを実感している。
人の顔が思い浮かんでも名前が出てこないことが本当に多くなった。
仕事関係だと、名刺をカメラ読み取って個人データを自動保存するアプリを活用しているので、記憶力変わりに調べてどうにかなっているが、これがなかったら実害が多くなったであろう。
私は小説を読むのが趣味で読んだ本もアプリに登録しているのだが、
読んだ本の内容を忘れるスピードが上がっていることをアプリで振り返るとよく分かる。
購入する際に以前その本を読んでないかと確認するケースさえある。
まるで自分の記憶力をスマートフォンでカバーしているかのようである。
「記憶の外付けハードディスクがほしい」と以前書いたことがあるが
スマートフォンがその役割をしているような気がする。
まだ53歳なので、先が怖い。
便利さにカバーされながらも、自分の記憶力を上げていく方法を模索するタイミングだと認識しつつある年始である。