高校生の頃に衝撃的な漫画に出会って以来なので、30年以上前から蛭子能収さんのファンである。
漫画の単行本はほぼ買い揃えていたし(内容がかなりエグイので子供が産まれた頃にほぼ売ってしまい手元にはない)、エッセイ等もだいたい読んでいる。
最近は蛭子さんの特異な考え方が世に受け入れられているらしく、本はベストセラーにもなっているそうだ。
葬式は笑ってしまうので行かないとか、子供(実子も)に興味がないとか、自分の感覚とはあまりにかけ離れているのだが、オブラートに包まずストレートに説明するのがとても面白いのである。
一番理解しがたいのは、お金にとことん固執するのに、同様にギャンブルにも執着することである(最近ようやくやらなくなったそうだが)。とにかく「お金が一番」と考えておられていて、「楽してお金を稼げる」という理由でテレビに出るのだというのに、負けることが多いと分かっていても競艇やパチンコがやめられない。
それが私には矛盾に思えるし、不思議でならない。ならやらなきゃいいのに、と思ってしまう。
思えば私はギャンブルにはまったことがない。
競馬、パチンコは2、3回つきあいでやったことがあるが、それきりだ。
学生時代は周りで麻雀する友人がいなかったこともあってか縁がなかった。
うーむ、こう書くとつまらない人生ではないかと我ながら思う。
私のすることは大勝負に打って出るようなことはあまりなく、どちらかというと堅実なほうだと思う。
これはもうギャンブルをしなかったからかもしれない。
蛭子さんが根っからのギャンブラーだと思うエピソードがある。
賭け麻雀で逮捕された蛭子さん、記者会見でこうおっしゃったそうだ。
「もう賭け麻雀はやらない。賭けてもいい」