新聞の訃報欄で、作家の加納一朗さんがご逝去されたことを知った。
https://www.yomiuri.co.jp/culture/20190902-OYT1T50237/
以前書いたが、小学生の頃に読んだ加納一朗さんのユーモアSF小説シリーズが、私の読書の原点である。
https://ameblo.jp/kotobuki5430511/entry-12289756968.html
とにかく面白いこの「是馬荒馬」シリーズは1969年から1991年まで続き、全28作あるが、残念ながら絶版になって書店では買えない。
10年ほど前に思い立ってネットオークションなどで再度収集し(すべてではないが)、うちの子供たちにも読むことを薦めて引き継がれている。
ふと気になって、このシリーズ本をヤフーオークションなどで現在の価格を調べたところ、発売時400円程度の文庫本がなんと一冊数千円単位で出品されていて驚いた。
余計な皮算用もしてしまったが、すぐに手放す気持ちにはならない。
むしろ全作を集めてしまいたいという気持ちのほうが強い。
故・加納一朗さん、享年91歳だそうである。
私とちょうど40歳違い。
私が夢中になっていた頃、加納さんは今の私くらいの年齢だったということになる。
このシリーズに出会わずに、もしかして読書習慣がつかないままその後の人生を歩んでいたとしたら、私はまったく違う人生になっていたと確信する。
それくらい本に影響された人生であった。(←過去形はおかしいけれど)
改めて感謝したいと思う。
合掌。