一方ロシアは鉛筆を使った。 | 寿建設 社長ブログ

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先日日経新聞の記事を読んで早速購入した本。

https://ameblo.jp/kotobuki5430511/entry-12444487690.html

 

サブタイトルの通り、「人を動かすアイデアのつくり方」を研究し、分かりやすく整理した本である。

面白くないはずはない。

 

論理的に説明されているので、いちいちうなずき、考えながら読み進めた。

今まで自分もいろんな仕掛けをしてきたが、それらの意味を自分なりにも整理出来て大いにヒントがたくさんある本であった。

 

本の最後で紹介されていた、「マズローのハンマーの法則」という人間の本質を突いた考えを知って驚いた。それは「ハンマーを持てば、全てが釘に見える」という、つまりは問題に対して人間は自分の得意な手法にこだわっていまう特性のことをいっている。

 

問題に直面したとき、技術に詳しい人ほど自分の技術にとらわれてしまい、使う必要のない技術をわざわざ使って簡単な問題を難しく解決しようとする。

(本文より抜粋)

 

その例として、以下のアメリカンジョークを紹介している。

 

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アメリカのNASAは、宇宙飛行士を最初に宇宙に送り込んだとき、無重力状態ではボールペンが書けないことを発見した。これではボールペンを持って行っても役に立たない。NASAの科学者たちはこの問題に立ち向かうべく、10年の歳月と120億ドルの開発費をかけて研究を重ねた。

その結果ついに、無重力でも上下逆にしても水の中でも氷点下でも摂氏300度でも、どんな状況下でもどんな表面にでも書けるボールペンを開発した。

 

一方ロシアは鉛筆を使った。

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笑えるほど「まさに」である。

私もいろんな問題を自分たちで解決しようと四苦八苦したのに、人に相談したらあっという間に解決したことはよくある。

それが「一方ロシアは鉛筆を使った。」という言葉が象徴的で、実に分かりやすい!

 

これからは発想を変えて「一方ロシアは鉛筆を使った。」を見つけることが重要だと確認した。