このブログを始めるきっかけを作って下さった高知・磯部組の宮内さんのブログで紹介されていた、新潟・小野組の小野社長のインタビューにあった、こんな言葉に同じ経営者としてとても驚いた。
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私は6代目の社長ですが、いちバトンランナーです。3代目も、4代目も、5代目もそうでした。
私の使命は、次の社長がうまくに走り始めることを見届けることです。
リレー選手なので自分が一所懸命走るのは当然として、前のランナーよりも早く走ることも当然求められていますが、次の選手が活躍するような状況を作れてやっと私のゴールです。
途中でブレーキになったり、バトンを落としたりしたら大変ですよ。
企業経営には駅伝みたいな「繰り上げスタート」はないですからね(笑)
それが私の責務です。
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以下宮内さんブログ
https://blog.goo.ne.jp/isobegumi/e/c56205c084b0adcd0d078dd46c585e05
私ももちろん考えていないわけではないが、ここまではっきりと「責務」として認識している自覚は正直ない。
そしてやはり交流のある北海道の砂子組さんの「経営指針」言葉を思い出した。
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経営指針
企業とは永遠に持続するものであり、
経営者とは いずれ後進に
道をゆだねるものである
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以下参照
経営指針なら通常「顧客」とは「品質」とか「利益」とか、そういう言葉が出てきそうだが、前提が「次につなぎ」、「持続」させていくことだと定義しているのである。
小野組さんと同様の思いなのだと思う。
企業という器が長く存在することが第一で、それぞれがバトンランナーとして次の世代につなげている。
こういう指針が絶対的にあるのとないでは、大きくかじ取りが変わるはずだ。
自分の時にうまいことやればよくて後は知らない、では判断が違うに決まっている。
いまさらだが、自分もその認識をより強く持つべきと実感した。
これの考えは経営者はもちろん、そして建設業に関わる全員が胸に持つべき考えだと私は思う。
時代が大きく変わっていく中、国の求める建設業における「働き方改革」はまだ現実から遠いように思っているかもしれないが(私もまだそう思っている)、「次の世代へつなぐために」と思えば、なんとか改善しながら理想に近づけなければと行動に移せると考える。