はあ、本日も愚痴です。
実生活で覇気もなく、小説作りもさぼっていたのですが、さぼりながらも、なぜか物語の次の展開は頭の片隅で考えている自分がいて、ようやく「さあ、また納得のいく内容に固まってきたから書くか!」と思ったのですが…
いきなりラインについて調べている自分がいる。
ライン、そう誰でも知っているLINE、スマホアプリのLINEです。
私がスマホを買ったのは7年前です。家計簿アプリに惹かれて(無職生活に家計の把握は必須!)、退職とともにスマホを買ったのです。以降、GMAILで作ったニセアカウントで旧ツイッターXやらフェイスブックをインストールしましたが、LINEは断固、拒否していたのです。
なぜかというと、こんなトラウマが。
買って間もないスマホを手にして、私は会社で一緒に働いた皆さん(戦友たち)が開いてくれた送別会に伺いました。そこで「あ、ラインやりましょうよ!」と言われて、その戦友さんがラインアプリをちょいちょいとインストールしてくれて、起動した時の恐怖をいまでも忘れません。
自分の膨大な電話帳の情報がガンガン吸い取られていく!
「こいつ、何するんじゃ!」とすぐにアンインストール。
「もう二度とこんなものやるか!」と鼻息荒く言ったので、ラインを勧めたその方はドン引きしていました。
いや、フェイスブックもそうなのだけれどさ、皆さん、よくあんな恐ろしいアプリを使っているよね。だって自分のスマホの電話帳ってもう30年近く働いてきた中でメモがてら登録してある電話番号だから、膨大にあるし(多すぎて整理する気にもなれない)、その情報が勝手に全部吸い上げられて、どこかの知らないサーバーにコピーされてしまう。これって個人情報だからね!
そりゃあ、相手に自動通知されないようにする設定があるとは聞いたけど、でもやはり私の個人情報はLINEのサーバーに勝手に送られて記憶されることには変わりない。そしてこっちの事情もお構いなしに、勝手に「友達かも」とか表示してくる。ふざけんな!
そもそも街頭でティッシュ配りをするかのように、自分の電話帳やプロフィールを勝手に公にするシステムを搭載しているこんなアプリ、何の疑問も持たずに利用している人々って、バカなのではないかと思ったのです。
これはフェイスブックも同じ。
フェイスブックにごく普通の人が自分の顔写真とか日常の写真を投稿しているのを見ると、それがインフルエンサーとしての仕事ならまだ理解できるけれど(だって仕事だから)、本当にただの人だったりすると、相当な馬鹿なんじゃないかと思ってしまう。
で、いまでもその考えは変わっていないのだけれど、世間では誰もそんなことは考えずにSNSを利用しているようですね。
ラインのサーバーは韓国にあって、それに韓国や中国の従業員が自由にアクセスできるということが明らかになったときも、「ほうれ、見ろ!バカめが!」と思っていました。政府や官公庁でもラインを業務で使っているということに「デジタルの危険性を知らない連中ばかりなんだな」と呆れていましたし、コロナ禍で専用アプリ「ココア」がうまく作動しなかったときも、「デジタル音痴のバカな連中の仕事だもんな」と嘲笑いましたし、ましてやマイナンバーなんて「お前らにセキュリティ任せられるわけないじゃん!」と絶対にカードを作らないつもりでいます。
その後、さすがに不便なので、旧ツイッターXやフェイスブックのアカウントは作りましたが、これらはみな、適当に作ったGMAILアカウントから作られた偽物のプロフィールです。そしてラインは、SMSがあるので必要もなく、まったく触れてきませんでした。
ところがですね。
小説でラインが出てくるんですよ。当然ですよね。国民の大多数が使っているアプリを使っていない登場人物の方がおかしい。しかもさ、このラインの画面って、結構な証拠にもなったりするんですよね。
ここで私は唸りました。
あれこれ、知らないことが多いことに気づく。
高校生ぐらいだと、家族でラインのグループチャットって当然作るだろうけど、そもそもスマホって、いまの子はいつぐらいから親に持たせてもらえるのだろう?
自分が親だったらネットの仕組みやその怖さについてあれこれ教えるだろうけれど(というか、ネットの向こうにいる人間の怖さなんだけどね)、日本国民の多くはそのへんの想像力が欠けている可能性が高いから、めんどくさくなって、買い与えたらそのままほったらかしなのかなとか。
どれくらいの人が子供用のフィルター設定してあげているのだろうとか(うーん、たぶんやっていない家庭の方が多い気がする)、ラインのトーク画面って、遡っていつまでの記録が残るんだろうとか。
さらにはこの少女の家庭だと、どのような経緯でスマホが与えられたのかとか。
そんなことを考えていると、「ああ、親がスマホを与えっぱなしだから、子どもはどんどんググって学んで裏垢つくったり、有料課金ゲームで何万円も課金したりする問題が起きるんだよなあ」と思ったり。
私もググっていたら、これらの疑問は大体解消できたけれど、今度、偽物のフェイスブックアカウントでラインをやってみようかなと思いました。
本当にね、小説を書くということは、ありとあらゆることに首を突っ込むということなんですよね。
それでいちいち調べるから、ありとあらゆることに中途半端に詳しくなる。
なんだか町の何でも屋というか、すごい変な仕事です。
「見てきたように嘘を言う」って言葉があるけれど、小説家の仕事ってまさにこれ。
ありとあらゆることについて、見てきたように嘘を書く。
いや、嘘ではないんですけれどね。
嘘だと「この作家、よく知らないで書き飛ばしてるな!」と見抜かれますからね。
はあ、疲れる。
ということで、せっかくやる気になったのにLINEに躓いた、というお話でした。
追記
さらに調べていたら、LINEのスクショなどは結構、法廷での証拠になることが多く(特に刑事事件)、印刷した紙資料で提出されるとのこと。ただ厳密にはLINEのスクショは改竄が可能。この辺のデジタルリテラシーのない裁判官がかなりまだ多いと思われる。証拠の真正をあげるための方法として、現物のスクショに加えて、そのバイナリーデータも提出する方法がある。バイナリーデータというのはそのスクショ画面のデジタルデータですね。でもはたしてこれで真正を完全に証明できるわけではなさそう。
一番いいのはやはり法廷に、そのスマホを証拠として出して、LINEアプリを立ち上げて証拠にすることだろうか。
しかし問題は、トーク画面などは最長3年で消えてしまうということ。設定によっては1か月で消える。
よって改竄していないという真正が高い証拠化としては、やはり動画撮影なのかなと思う。
そのスマホを撮影して、ノーカットでLINEアプリを開き、そのままチャット画面をスクロールして撮影していく。
うーん、そういうの取り入れてみようかな。