言語聴覚士(ST)の木村です。
出産後にスクリーニング検査が行われるようになって、重度の聴力障害の発見は早くなりました。
しかし、ごく軽い聴力障害は、この時の検査をすり抜けてしまうことがあります。
成長してもある程度聴こえていますから、話しかけられると返事をしたり、テレビや音楽を聴いているので、親の目から見るとなおさら分かりにくいです。
耳鼻科で聴力を測定する時の一般的な検査は、『標準純音聴力検査』です。
この検査では左右の耳別々に、7種類の高さの音について、それぞれの聴こえ方を調べることができます。
高さをHz(ヘルツ)、大きさをdB(デシベル)で表します。
発音が不明瞭なお子さんに、聴力検査をして聴こえ方を調べることがありますが、乳幼児に7種類の高さ全てを調べるのは、とても難しいのです。
発音が不明瞭なお子さんに、聴力検査をして聴こえ方を調べることがありますが、乳幼児に7種類の高さ全てを調べるのは、とても難しいのです。
音が聴こえているうちはお子さんも取り組んでくれるのですが、小さいかすかな音になると集中力が落ちてきます。
大人の場合は、どこまで聴こえるか全神経を耳に集中させることができますが、乳幼児にはそんなことできません。
これを高さを変えて実施するとなると、時間がかかりますから、お子さんの年齢が小さいほど、飽きてしまって続けるのが難しいのです。
大きな病院の耳鼻科でしたら、幼児用で遊びながら行う聴力検査の機械があります。
ヘッドホンをつけることを嫌がるお子さんもいますから、その場合はヘッドホンなしで行う検査というものもあります。
ヘッドホンをつけることを嫌がるお子さんもいますから、その場合はヘッドホンなしで行う検査というものもあります。
STは聴力検査の勉強が必須です。
私も療育センター勤務していたころは、赤ちゃんの検査から難聴の乳幼児まで、聴力検査を行いました。
ことばの遅れで受診された方には、全員に実施していました。そこで初めて、軽度の難聴が発見されたこともありました。
そこまで詳しい聴力検査を受けるのは、ハードルが高いのが実情です。
まずは、日常生活でお子さんを気を付けて観察してみてください。
ささやき声で話しかけても反応してくれるか?
テレビや音楽の音を大きくしたがるか?
聞き間違えが多くないか?
耳元で指をこすって音が聞こえるか?
以前保育園で、「こどもの声が大きすぎるのは耳が聞こえにくいのでしょうか?」
という質問がありました。
静かな部屋に連れていき、ささやき声で会話をしたり、
こちらが言った文字を50音表の中から探すこともできたので、
聞こえの心配はなさそうでした。
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相模原市の小学校は、やっと今日から給食が始まりました

