皆様はこのMusic Videoをご存じだろうか。
そう、かつてこのエゲツないダサさで世界的なバズを起こし、今ではすっかりジャンルとして確立された
エレクトロコアブーム(日本で言う所のピコリーモ)の火付け役となったと言っても過言ではない
Attack Attack!の「Stick Stickly」である。
もしかしたらそろそろ知らない世代も出てきているのかもしれない。
しかしながらご存じなくてもこのMusic Videoの並々ならないダサさは一見すれば伝わるはずだ。
ホント一回見てよ、このクソダサさ。
ダサいというのは往々にして大抵一周するとある種の味というか個性としてこの価値が認められたりするが
このMVは何周してもダサい。10年も経った今でもダサい。逆にスゴイ。
とまぁこんな事はこの10年の間で散々言われ続けて来た事なので今更ではあるが、
今更だからこそ、10年経った今だからこそもう一度掘り出してイジってやりたいのだ。
しかしながらこんだけダサいダサいと言われ続けているが攻撃攻撃!の功績は大きい。
彼等が身体を張ってこんな股を割らなかったら、今のラウド×ダンスミュージックという
LIVEにおいてマストでぶち上がるこのサウンドの方程式はそもそも存在しなかったかもしれない。
もっと具体的に言えば、今では超売れっ子のFear, and Loathing in Las Vegasもいなかったし
今グイグイ来てるラウド系アイドルPassCodeも存在していなかったのだ。
だからこそFear, and Loathing in Las Vegasなんかでワーキャー言ってるキッズや
PassCodeでウォー!と叫んでいるオタの皆様には是非知っていて欲しい。
知ってほしいからこそこの文章を書いている。
彼らの出発点はザックリ言うと、このMusic Videoであると。(※個人の意見です)
では何故こんなにダサいのか。
まぁこんな事は見れば分かるし、至る所で散々検証されているだろう事なので簡潔に箇条書きにする。
読み方は鉄拳さんのあのネタと同じ感じで確認していこう。
■MVに登場女性がなんかダサい。(お洒落じゃない)
■メンバーの服がダサい。(全員ユニクロか?)
■ロケ地が原っぱと廃墟とよく解らない。
■ガニ股で演奏している。
■途中のステップもダサい。
■メンバーがイケてない。
■途中のCGによるエフェクトのセンスが無い。
■カメラワークやカット割がダサい。
と個人的な感想としてザックリ出してみたが、まぁーーーー全部だった。全部ダサい。
カッコいいのは曲だけ。
しかもカット割りのダサさにおいてはまた複雑な事情があり、このアルバムの制作からMV撮影の間に
当時スクリーマーであったAustin(現Of Mice & Man)が脱退。
急遽招集した代理のスクリーマーで撮影が行われた為、完全なグループショットが存在せず、
このような変なサイズのカットを連発する事になったのが、ダサさに拍車をかけている。
(そもそも監督のセンスが無かったのかもしれないが)
そして一番のダサいポイントだが、そうガニ股だ。
しかし、これに関しては考察する余地が無い程完成されているので敢えて触れない。
もしかしたら何か理由があるかもしれないのでギターかベースを持っている人は是非試して欲しい。
分かったら教えて。
とここまでの考察であれば、前述した通り既にやりつくされているだろう。
この考察の記事はここからが違う。
ブチ上げのイケてるサウンドの始まりはクソダサいMVだった。
これを知って貰った上で考えて欲しいのは、ではこの逆はどうだろう?という事だ。
つまりここで箇条書きしたダサい部分を全て逆にすればそれはもうカッコいいMVになるのではないか、
そう思ったわけだ。そもそものこの記事の着想はここにある。
では早速逆にしてみよう。
■MVに登場する女性がオシャレ。
■メンバーが全員オシャレ。
■ロケ地が近代的でオシャレな空間。
■ガニ股ではない。
■変なステップを踏まない。
■メンバーがイケメン。
■CGやエフェクトのセンスがいい。
■カメラワークやカット割のセンスがいい。
と、言葉を全部逆にした結果がこれである。
そしてでは例えばこんなMusic Videoが存在すれば果たしてカッコいいのか?と考えていたら、
まさにこんなMusic Videoを見つけてしまったのだ。
それがこれである。
いや、マジかっけーわ。
間違ってなかった、この考察間違ってなかった。
さて、果たしてこの半ば無理矢理と言ってもいいこじ付けの様なオチでちゃんと締まっているかは不明だが、
何となくとりあえずは文章として形になりはしたので私としては満足だ。