我が家の高性能スキャナーには、『埃除去機能』がついている。
写真を取り込む際、自動的に埃を分別して修正してくれるというスグレモノ。
もうかなり昔になるけれど、主人と2人で映った写真をスキャンしていた。
埃除去モードにすると、性能がアップする分時間がかかる。
パソコン操作し、しばらく別の部屋で他の作業。
戻ってみるとスキャンされた写真がデスクトップに映し出されている…はずだった。
…のだが…
そこには
ものすごく不気味な写真が映し出されていた!
ああ、全身に鳥肌が…
一体何が起きているのか。
「おえ…」となりながらよくよく写真を見てみると、
なんと私の目がない!!
そう。
スキャナーはなんと、笑って細くなった私の目を【埃】と認識して消去してしまったのだ。
がーん…
昔から「笑うと目がなくなるよね~」とはちょくちょく言われていた。
でもこの友人たちの言葉は、概ね好意的なものだったのだ。
なのに…
まさかこんな扱いを受けることになろうとは…!
こんなエピソードを思い出したのは、昨日我が家にやってきたインド人Sちゃんとの会話から。
日本人の私からすると、目鼻立ちがはっきりしていて彫りの深い深い彼女はかなりの美人顔。
でも彼女の側からすると、日本人の鼻が小さく華奢な雰囲気はかなりかわいく見えるのだそう。
「ちょっと不思議に思ってることがあるんだけど…」
Sちゃんが言う。
「どうして日本人て、瞼の内側から睫毛が生えてるの?」
最初、私は何を言われているのかわからなかった。
瞼の内側から睫毛???
「全員じゃないけど、そういう人がすごく多い」と彼女は言う。
何のこっちゃと話を聞いてみると、どうやら彼女は「奥二重」のことを言っているらしい。
まさに私は奥二重。
会話の感じからして、インド人は基本的に「二重」の人が多いのだろう。
「一重」までは理解できても、「奥二重」の人と会うのは日本に来て初めてで驚いたようだ。
「笑ったら目がなくなるし!
本当に見えてるの?!
この指何本に見える?!」
顔の前に指をかざしてそう言いたくなるほど、彼女にとって、奥二重と細目の笑顔は衝撃的だったようだ。
まぁ、あちらはぱっちりお目目のインド人。
こちとら埃と間違われて除去されてしまう目の日本人。(これは私だけ?!)
縁もゆかりもない所にいくと、
そういう細かいことが実は一番驚くものなのよね。