間違った標準語は方言だった? | ことばの魔法 ことばのチカラ~ことば探検家ひろが見つけたコトバと人間

ことばの魔法 ことばのチカラ~ことば探検家ひろが見つけたコトバと人間

ことばに宿る、不思議なチカラ。
人間の言語習得やコミュニケーション能力の奥深さはまだ解明されていないけれど、とんでもなくおもしろい。
気づいたら私のコトバ探検は本格化されていた。

言葉遣いに気をつけていたり敏感だったりすると
乱れた日本語が気になるもの。

「ら」抜き言葉であったり
自分の意志を疑問形で伝えたり
自分の気持ちなのに語尾に「かも」をつけたり
イントネーションが逆さまになってしまっていたり。

10年くらい前には、過去形で言う若者たちが
社会的に問題になった。

レストランでの注文時
「こちらでよろしかったですか?」

スーパーのレジにて
「以上でよろしかったですか?」

『よろしかったですか?』って…
私は今、あなたと初めて話しをしているのに。

『よろしかったですか?』は“前”があってこそだ。

「こちらでよろしいでしょうか?」
「以上でよろしいでしょうか?」
って、どうして言えないの?

言われるたびに感じる違和感。


 変な日本語…

 何でみんな、違和感を感じないんだろう…?


そう思っていたのに。


北海道に来たらそれが普通だった。

「こちらでよろしかったですか?」も
「以上でよろしかったですか?」も。

びっくりした。


 ひょえ~~~っ!!

 標準語では「間違っている」ものが、ここでは『方言』になってしまうんだ~!!


さらに夫いわく
「電話も過去形で名乗る人が多いよ」


 は?


つまり
「△△会社の○○です」ではなく
「△△会社の○○でした!」…と。


 ほ…ほんとに??

 私それ、ギャグネタとして読んだことあるよ…


トコロ変わればコトバも変わる。

でもまさか、「間違い!」と思ってるものが『方言』としてそこに存在しているとは。


世界って広いね~^^

自分の世界って、狭いね~^^;