自己主張?それとも敬っていないだけ? | ことばの魔法 ことばのチカラ~ことば探検家ひろが見つけたコトバと人間

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ことばに宿る、不思議なチカラ。
人間の言語習得やコミュニケーション能力の奥深さはまだ解明されていないけれど、とんでもなくおもしろい。
気づいたら私のコトバ探検は本格化されていた。

北欧というと、教育や福祉が進んでいるというイメージがある。
…というか、そういうイメージを持っている人が多い。

「生徒であったとしても、スウェーデンでは先生と意見が違ったり
 先生の意見がおかしいと思ったら遠慮なく言います。
 みんながきちんと自己主張をするのです」
とはスウェーデン大使の言葉だ。

ヨーロッパの話をすると、こういったことをよく耳にする。

おもしろかったのは、その後スウェーデンから来ている大学生と話したとき。
彼らは同じことをこう表現した。

「日本人は相手のことをすごくリスペクトする。
 すばらしいと思う。
 先生のこともちゃんと敬っている。
 スウェーデンにはそれがない」

まったく同じことを言っているのに、立場や年齢、見方によって
こうまで表現の仕方が異なるのかと思った。

すごくおもしろい。

ひとつのことを表現するコトバはひとつではない、ということだ。

どこの国でもどんな立場でも、そうなんだなー…